LOTUS STUDIO BLOG
これから何が起こるか。我々は何をすればよいのか。
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9日のNHKニュースで、菅総理が、福島原発の事故処理について「最終的には数十年の単位の時間がかかる見通しになっている」と民主党の全国幹事長会議で語ったという映像が流れました。
これと同時に、<NHKが入手した>という、その事故処理の見通しに関する文書も発表されました。


すごーーーーーく、ヘンです。
<NHKが入手した>というのは、これが「スクープ」という意味なのかどうか、はっきりしません。
<NHKが独自に入手した>のか、<NHKだけが政府から貰った情報>なのかも解りません。
背景が曖昧なんです。


ところが、
語られていることは物凄ーーーーーく重要です。
「原発周辺の被災者は、今後、故郷にはもう帰ることができない」ということを、政府が初めて公にしたのですから。
それなのに、「こんな発表ってありなの?」というくらい、ひどいアナウンスメントです。
どうして、菅直人の発表は「民主党」の全国幹事長会議という内輪の席なのか? またどうして詳細をNHKが肩代わりした形で語るのか?
おそらく、政府とNHKが結託して、こういう発表の仕方を考えたんでしょう。


菅直人は、「秘匿」→「小出し」→「はぐらかし」→「うやむや」の順で情報をコントロールするのが「有効」であることを、これまでで学習してしまった。
本当の危機管理はディスクロージャーから始まるのに、それとはまったく逆なんです。
その方針は変えるつもりがないらしい。中国漁船衝突事件のときからいささかも変わらない。


この<NHKが入手した>という文書も、それはそれはヒドい内容のものです。
「10年後にメルトダウンした燃料を取り出すことを<仮の目標>にして、それまでに必要な技術を開発する」と言うんですから。
お役人て、こういう作文をするんだよね。
そこに、確定的なものは何ひとつない!
なんだよ<仮の目標>って? そんな日本語あるんかい? 目標ってそもそも「仮」じゃないか。
「ワールドカップでベスト16入りが目標」って使うんじゃないのかえ?
それを<仮の目標>だなんて。仮の仮じゃ、こっちがカリカリしちゃうよ。
要するに<目標じゃない>ってことでしょう? <目標として定められない>ってことなんでしょう?
ハッキリ言えよ、って。


だいたいチェルノブイリが事故から25年も経過して未だに燃料取り出せないのに、10年後の<仮目標>という根拠はどこにあるの? 福島原発でのメルトダウンは3基だよ。
爆発で、作業用クレーンも吹き飛んでいるんだよ。
放射線量が高過ぎて、近づいて作業ができないんだよ。クレーン設置もできないのに。


被災者の方々は、「来年くらいには帰れるかも?」という希望を持ちながら避難所生活をしているんだ。
前にも書いたけど「申し訳ないが、もう戻ることはできません」と、早くハッキリ言うべきなんだ。
そうしなければ、次の対策が立てられないじゃないか。


マスコミは、菅降ろしがどうたらこうたらと、相変わらず「政局」のことばっかり報道しているけど、そんなのまったくの不毛です。
菅直人のどこがどうダメなのか、民主党政権の何がいけないのか、そこを分析してきっちり指摘することをしなければ、首相のクビが変わっても、また同じことが起こるかも知れない。それではなんにもならない。
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