LOTUS STUDIO BLOG
これから何が起こるか。我々は何をすればよいのか。
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私の家でも、机が倒れたり、物が壊れたりといった多少の被害はあったが、東北地方で被災され家を失ったり、生活の糧である船を流されたり、田畑を失ったり、なによりも家族を失った人のことを考えると、自分の無事を単純には喜べない。

今日は『新潟しゅわる映画祭』に招かれていたのだが、新幹線は動いているものの、この状況で動くのはマズいと判断して新潟行きを断念した。残念。

今現在は13日の午前11時である。
非常に心配なのは、福島原発の事故の行方だ。国内初の炉心溶融(meltdown)が起き、3号機も同様の状態に陥っているらしいというのだ。

この「原発はどうなるのか?」という点に、アメリカのメディアと政府はいち早く反応した。

私は、この震災を世界がどう見ているかという点が気になり、ワールド・ニュースを観たかったのだが、NHKのBS放送は、国内の震災報道一色になってしまい、見ることができなかった。
ところでNHKは、地上波とBS合わせて5チャンネルも持っているのに、全部同じ報道にする必要はあるのだろうか? 地上波1チャンネル、BS1チャンネルでいいのではないだろうか? その他のチャンネルは、別の観点からのアプローチをした方がいいと思うのだが‥‥。

しかたがないので、インターネットで、アメリカのabcと、イギリスのBBCを観てみた。
先ず「あれ?」と思ったのは、マグニチュードの数字である。日本では「8.8」と発表していたのに、abcもBBCも「8.9」と報道しているのである。(日本ではその後また訂正があり9.0に)
これは第一報を流した記者が間違えたものが、そのまま流布したようである。そしてそれが、いつまでも訂正されないまま、海外ではこの数字で定着してしまったようだ。

報道というものの怖さを、なんとなく感じた。英語は、確かに世界言語になったが、いったん英語になると、元にあたって確かめるということがないまま、結局、誤報が、子引き、孫引きされていくわけである。それを如実に見た。

次に感じたのは、アメリカの、今回の震災に関する注目点であった。ハワイ州への津波の心配は当然としても、アメリカが次に注視していたのは「原発は大丈夫か?」だったのである。これは議会である議員が質問し、オバマ大統領が答えていたほどなのである。
http://abcnews.go.com/Politics/video/jake-tapper-obama-japan-nuclear-plant-earth-quake-tsunami-problem-13115751?tab=9482931§ion=2808950&playlist=2808979
ところが、この時点で、日本の政府発表やメディアの報道は、原発に関するものが非常に少なかったのである。
本来ならば、日本の首相が先ず言うべきことを、アメリカの大統領の方が先にコメントしている。

なんじゃ、これは?!

この時点で私は「あやしー」と思ったのである。
そして昨日の夜、BBCを見ると、なんと国内のメディアでは露出していない、福島原発1号機の爆発の映像が流れているではないか!
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-12721498

『福島第一原子力発電所1号機付近での白煙発生について』という発表が東電からあったのは12日の14時過ぎ。
http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2010/htmldata/bi1321-j.pdf
マスコミは、この中途半端な発表に、やっぱり中途半端な報道しか出来なかった。しかし、BBCでは爆発の映像を流していたのだから、日本国内では、なんらかの情報統制が行われていたとみて間違いあるまい。

そして、その後の政府発表のモタモタ。NHKでは、「18時の記者会見で、福島原発1号機の事故についての説明もあると思います」と言っていたが、いざ会見が始まってみると、枝野官房長官も原子力安全保安院の人も、何を言ってるんだか、私にはさっぱり判らなかった。
言ったことは、「予断を持った発言はしない」「情報収集に努めている」「しっかり分析する」「万全を尽くす」だけ。結局、何も言っていない。

だいたい政治家が「しっかり」「きっちり」「断固として」などの形容詞を使った時は、しっかりもしてないし、きっちりもしてないし、断固とした決意もしていない時なのだ。
そして、菅さんは、こいう形容詞が実に多い。

また枝野さんはこうも言った。「チェーンメール等で、誤った情報が流れているのを掴んでいるが、そういう情報に惑わされる事なく、情報を精査するスキルをちゃんともった、マスコミ報道を見て欲しい」(正確ではないだろうが概ねそんな感じ)

しかしこの間、メルトダウンの危機が、どんどん進行していたわけである。そして今もなお。

人間は、「こりゃマズい」と思うことは先ず隠す、という性癖がある。
隠した中でコトが収められれば、外にいる人間から見たら、何もなかったことと同じになる。
浮気にしろ、企業の不祥事にしろ、みんなこれだ。

菅内閣では、前例がある。
例の中国漁船の衝突事件。これも同じパターンだった。
で、バレてから、観念して、小出しにしていくのである。
浮気がバレた時と同じである。

しかし、原発事故をそれと同じにしてどうする!!
いや、政府にしてみれば、逆に原発だからこそ、もっと隠しておかなければならない、と考えた筈だ。
これも前例がある。佐藤内閣の時の、米軍の核の持ち込み問題である。
佐藤栄作は「米軍が持ち込んでないって言ってるんだから、ないんだ」って、ヘンな理屈をこねていたが、結局、最近になって、密約があったことがバレたのである。(でも今もって、政府はそれに対してちゃんとしたコメントをしていない)

原発事故はあってはならない。
だから出来るだけ、国民には隠したい。
なぜなら、原子力エネルギー行政そのものの是非が問われてしまうからだ。

ブログに書くタイミングを逸してしまったのだが、「京大入試カンニング事件」報道も、自分は怪しいと睨んでいる。あんなに執拗に報道するべきことだろうか?
一般の受験生に「許されないことです」というコメントを語らせてまで、規制へ向けての世論形成を図っているように、私には見える。

私は、ここには、マスコミとインターネットメディアとの攻防があると思っている。
インターネットメディアは、統御ができないのだ。
直前に「ジャスミン革命」が起こり、政府もマスコミも、インターネットメディアのパワーを見せつけられたと思う。これに脅威を感じた筈だ。

政府とマスコミの脅威の質は違うのだが(政府は転覆させられるかもしれない、マスコミは市場を奪われる)、両者は「記者クラブ制度」という馴れ合いの構造にあり、共闘できる関係なのだ。
しかも放送は、免許事業である。国の許可を得なければ事業が行えない。首根っこを押さえられた関係なのだ。
今度の、枝野官房長官の発言も、そうした主旨に沿ったものだったと、私は感じている。
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