LOTUS STUDIO BLOG
これから何が起こるか。我々は何をすればよいのか。
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丸善ホモソーセージ

いつも行くスーパーに、これまでとんと見かけなかった「丸善ホモソーセージ」が置いてあり、即購入した。
ああ、お懐かしや。
やっぱり魚肉ソーセージは「丸善」でなくっちゃネ。

「丸善」の魚肉ソーセージは、あんまり進化していないところがいい。
ソーセージの端は、いまだに金属で止めてあるし、皮(フィルム?)を剥がす時には肉がくっついて、きれいに剥けない。
他社のは、金属レスになっていたり、ツルッと簡単に剥けたり、カルシウムが入れられたりしていて、わしゃ好かんね。こういう進化は、して欲しくないな。

僕らの年代だと、「魚肉ソーセージ」には、特別な思い入れがある。遠足の時のおにぎりに、「魚肉ソーセージ」が添えられているか否かは、実に、金持ちと貧乏人とを分ける、大指標であった。
もちろん(当時も今も)貧乏人であったオイラは、「魚肉ソーセージ」丸々1本をおかずに持って来る金持ちどもを、よだれを垂らして、うらやましそうに眺めるだけであった。く、くやしー。

先日、友人のKさんが、酒の席で突如「魚肉ソーセージが好き」と告白したときには、ビックリした。
「えっ、君も?」
ってな感じだな。
「魚肉ソーセージが好きだ」と言うのには、相当勇気がいるんだ。なんとなく、気恥ずかしいんだ。
なぜかっていうと、赤く着色されたウィンナーソーセージが登場するまでは、「魚肉ソーセージ」こそが、ドイツ人も喰ってるソーセージだと、この世代はみんな思い込んでいたから。

赤いウィンナーソーセージが登場した時には、その赤い皮を剥くか剥かないかで、物議を醸したほどなのだ。
「魚肉ソーセージ」のこれまでの習慣からすれば、当然この皮は剥く。
ところが、ハイカラ(死語?)な人たちが、そもまま食べ出して、田舎者は「え! 皮も食べちゃうの? 野蛮人め!」とびっくり仰天したわけだ。
これと同じようなことは、他にもあったな。黄色いうどんこカレーにソースをかけるか醤油をかけるかとか、目玉焼きにソースか醤油かとか。いわゆる「ソースか醤油か論争」。食堂でも赤いキャップに入ったのは醤油、青いキャップに入ったのはソース、となんとなく決まっていた。
当時、ソースといえば、ウスターソースのことだと日本国中が思い込んでいて、洋食はソース、和食は醤油をかけるもんだってことに決まっていた。
だけど、目玉焼きとかカレーは、洋食なのか和食なのか、なんだかよく解らなかったんだ。

あと、洋食の付け合わせの定番だったケチャップ味の「スパゲティナポリタン」。ヒデとロザンナのロザンナさんが日本に来てこれを初めて見たとき、ショックを受けたそうだ。「そんなもの、ナポリにない!」
小学生のとき、ある夜、父が帰って来て、洋食のライスの食べ方を伝授すると言い出した。これが、例のフォークの背中にライスを載っけて口まで運ぶという曲芸。若い人は知らないだろうな。これも日本国中、まるで憲法のように伝播したんだぜ。オイラも一生懸命練習したもの。あー、恥ずかしー。
フランス料理に、炊きたてのごはん、付いて来ないってば。
われわれの世代は、そういう恥ずかしー食体験を重ねながら、味を覚えていったのさ。

この「魚肉ソーセージ」の、さらに上を行く、われら垂涎の的のおかずというか、おやつ?が、王者ハムカツであった。
ハムカツったって、ポークのハムじゃないよ。魚肉ハムのカツなんだ。
ポークのハムをカツにしたってうまくないんだな。
魚肉ハムは断面が円じゃなくて四角に成形してあって、これを斜めに半分に切ると三角になる。これに衣をつけて揚げて、確か1枚5円で売っていたような気がする。それを学校の帰りに、肉屋に行って買い食いするわけだ。いや、1枚5円はコロッケで、ハムカツは3枚10円だったかな?

さて、この「丸善ホモソーセージ」。うま過ぎないのがいい。
他社の「魚肉ソーセージ」は、今どきの加工食品にありがちな、たっぷり味付けされたやつばかりで、自分などはこういうのを食べると吐き気がしてくる。だけどそれがなくていい。
それと、「丸善ホモソーセージ」は、ゼラチンが多いのか、弾力があって噛み応えがある。
惜しむらくは、昔あった脂肪の固まりがないこと。あれ、良かったのになぁ。サラミソーセージみたいで。断面に白い脂肪の固まりがあると、宝くじに当たったような嬉しさがあったもんだが‥‥。

ところで、テレビで万引きGメンの話、時々やってるでしょ。あれ見ていると、中高年の男性が万引きする品は、なぜか「魚肉ソーセージ」が多いんだよ。
これって、なんでかな?
万引きしやすいのか。それともやっぱり郷愁があるのか。食べ慣れているのか。
腐らないし、器は要らないし、そのまま食べられるし、酒の肴にもなるからなのか。
でも、店員さんが万引き人を追いかけていって、商品出せって言った後、ポケットから「魚肉ソーセージ」がポロッと出て来ると、オイラはなんか、わびしさに襲われるね。「頼むからそれだけは盗まないで」って。「お願いだから、もっと高いものを盗んで」って。

そうは言ってても、漁業資源の乱獲で、そのうち「魚肉ソーセージ」も庶民には喰えなくなるかも知れない。
赤く着色された、クジラのベーコンのように。

注釈:ウスターソースだけど、実はこれも日本人の発明品で、だしと醤油が入っているんだぜ。
醤油のキャップが赤いというのは、キッコーマンが1961年に発売した「キッコーマンしょうゆ卓上びん」が日本中に普及して、刷り込まれたんだ。これはGKのデザインで、いまじゃ世界中に普及しているから凄いもんだ。
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