LOTUS STUDIO BLOG
これから何が起こるか。我々は何をすればよいのか。
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チュニジアに始まった北アフリカの民主化が、予想通り周辺国にも波及し、エジプトが国を2分する騒ぎになっている。これは、もの凄いことだと思う。
イスラムの世界では、長らく政治と法律と宗教が一体だった。それが、この先崩れて行くかも知れない。そうなったら、宗教対立の構造も変わるかも知れない。
またもう一方で、「石油」利権をめぐって、新たな動きが始まるに違いない。

ヨーロッパや中東のメディアのトップニュースは、みんなこのエジプト情勢を伝えている。ところが、やっぱりアメリカと日本は、国内ニュースがトップなのである。
アメリカは、大雪の話題。日本に至っては、大相撲の八百長問題がトップニュースだ。
メディアの人間は、感度が鈍いのではないだろうか。何が、ニュースを見る人にとって重要なのか、という点を、まったく履き違えている。

大相撲の八百長問題の前は、霧島連山の噴火の話題がトップニュースだった。しかし、そこにどんな意味があるのだろうか。新燃岳の近くの住民にとっては、時々刻々変化する火山の状況を、リアルタイムで知ることが大事であって、それは編集された7時のニュースではないだろう。
では7時のニュースで、当事者でない一般国民にそれを知らせることにどんな意味があるのか? もし支援や義援金が必要ならば、そう言えばよい。それを、噴火した映像と、火山灰が積もって営業出来なくなった温泉宿や商店街を映して「こうです」と言ったところで、それがなんだと言うのだ。わけがわからない。

それよりも、中東情勢の方が、日本国民全体にとっても、この先の生活にずっと影響が大きい筈だ。
それを、対岸の火事のようにしか見られない。
ああ、この鈍感さ。

そればかりじゃない。
この民主化の動きは、「メディア」と「行動」という面でも、今後を占う重要なモデルを提示している。それは、いまだかつて無かった動きだ。
先ず、この革命の波が、インターネットのFacebookTwitterを媒介として起きたということ。これは単に、伝達メディアの主力が移行したということではなく、インターネット・メディアが、「もう隠し事は出来ないぜ」という、政治にとっての新たな圧力となった、ということを示している。

加えてインターネット・メディアの即時性と、同時性が、革命にうってつけであったということだ。
レジスタンスを行うのに、もう武器は必要ないのかも知れない。
携帯電話とTwitterがあれば。
携帯電話とTwitterが、銃に変わる「暴力装置」として機能する可能性が出て来たのだ。
北朝鮮だって、あの国を変えるには、空から携帯電話をバラまいた方が、手っ取り早いのかも知れない。(あ、電力がなかったね。ほんじゃ電池も一緒にしてさ。あ、中継局がないか?)

前のブログで、思考実験として「クーデターで放送局を占拠しても現代では意味がない」と書いたが、エジプト政府は、インターネットのプロバイダ・サービスに介入するという作戦をとった。つまりインターネットが繋がらないようにしたのである。
「やっぱり、そう来たか!」と僕は思ったが、皮肉なことに、インターネットで連絡が取れなくなった民衆が街頭に繰り出し、その結果、大規模デモになってしまったのである。
これは、僕も予想だにしなかった。なるほどね。

こうなると、次は「軍」と「警察」がどう動くか、という点に興味が絞られる。

日本では、菅政権も「対岸の火事」としてしか見ていないようだが、中国政府は、きっと戦々恐々として、この民主化ドミノの事態を見守っていることだろう。
チュニジアやエジプトで起きていることのモデルは、そのまま中国にも当て嵌まる可能性があるからだ。(だから、中国政府は最初からインターネットに規制をかけていた。先見の明があったということだ。しかしそれも、いつか破られることになるだろう)

中国人の心の内には、文化大革命で被った痛手から「政府の言うことは信用できない」という燻った思いがある。それに火がついたとき、中国にも、大変な激動が起こることになるだろう。もしそうなったら、日本もさすがに「対岸の火事」とは言っていられなくなるでしょうね。
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