LOTUS STUDIO BLOG
これから何が起こるか。我々は何をすればよいのか。
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キャピタリズム三題

1月3日、NHKBS1のプロジェクトWISDOM『どうなる日本・世界が語る復活の処方せん』を見始めて、10分でやめた。呆れた。(最近、呆れてばっかりいるなー(^^;))
この番組は、世界の有識者に、日本経済低迷からの脱出策を聞く、というのが主旨らしいが、揃えたメンツがひどいのである。いわゆるエコノミストといわれる人たちと投資家を登場させているのだ。

オイラに言わせれば、現代のエコノミストの役割は2つある。

1)経済の結果に対して、後から、もっともらしい屁理屈をくっつけること。
2)屁理屈で大衆を洗脳し、利益が富裕層に流れるように誘導すること。

そして、それに手を貸しているのが、マスコミである。

アメリカ人の投資家ジム・ロジャースは、
「日本には、もう見込みがない」と言う。
そのとき、オイラはテレビの前で叫んでいた。
「お前みたいな盗人に言われとうないわい!」

ジム・ロジャースという人は、今後アジアが成長市場だと睨んで、拠点をシンガポールに移しているのである。
アメリカにすら住んでいないアメリカ人。そこに本性が表れている。
彼の目的は、どろぼう行脚である。
ジム・ロジャースは、「日本という家にはもはや金目のものはない」と言っているのである。
いったいそれが、世界に聞く【処方せん】なのだろうか? なにをやっているんだNHK。

エコノミストにしろ投資家にしろ、彼らが語る経済理論は、みな次によっている。

1)豊かさは、経済成長によって達成される。
2)経済成長は、GDPの成長という指標によって計られる。
3)GDPを成長させるためには「自由貿易」が不可欠である。
4)ゆえに市場を開放し、移民も受け入れ、経済を活性化させねばならない。
5)しかるに、日本市場はまだまだ閉鎖的であり、それが経済が低迷している要因である。

しかし、でたらめも甚だしい。
まず、
1)豊かさは、本当に経済成長で達成されるのか?(自分はそうじゃないと思うけど)
2)一国のGDPが成長したとしても、その内部で貧富格差が拡大している状況を無視して、それが「豊かさ」の指標として適切だと言えるのか?
3)自由貿易では、消費者は安さによって利益を得ていると説明する。しかし、国の関税収入はなくなり、雇用は常に賃金の安いところを求めて移動するので、先進国では空洞化が起こり、よって購買力が下がり、経済は低迷する。
すなわち、自由貿易によって得をするのは、一部の富裕層だけであり、投資家は(これらの経済システム全体に責任を持つことなく)利益を求めて投資先を移動していくのである。早い話が、盗人である。

しかも、大陸間を石油エネルギーコストを多大にかけても、なおかつ、自国で生産するよりは安いというのは、いったいどういうわけか? 後進国の労働者が不当に搾取されているからではないか。
このような、環境も、国の経済も、人々の生活も破壊する仕組みが、果たして「成長」と言えるのだろうか?

なによりも、こうした論理がウソであったことは、小泉政権から現在に至る日本の現状を見れば、すでに証明されている。ああ、それなのに、それなのに。いまだに、政治家も経済会もエコノミストも投資家もマスコミも、この論理を振りかざす。
90年代、アメリカではすでに中間大衆の没落が起こっていた。この20年で、日本は見事にアメリカ化した。悪い部分が。空洞化。貧富格差の拡大。教育荒廃。医療崩壊。巨額の財政赤字。詐欺師の横行。

番組では、先進国の中で日本だけが成長していないっていうけど、アメリカに富を奪われたからなんよ。
お人好しの日本人が、アメリカの手先の政治家の政策で、どんどん身ぐるみ剥がされていったんよ。

その盗人に、日本の将来を聞いてどないすんねん!
いま考えれば、『アメリカくん』って歌っていたサンプラザ中野くんは、見抜いていたんだな。
アメリカの陰謀を。エラいぞ、サンプラザ中野くん。

オイラの好きな経済学者に、ラビ・バトラというインド系アメリカ人がいる。
彼は、20年以上も前から、資本主義の行き過ぎと、世界経済の崩壊を警告していた。
そして、2009年のリーマンショックで、実際にそのバーストは起こった。
ところが、アメリカは税金の投入によってその堤防決壊を一時的に収めた。(しかし爆弾はまだ眠っている)
これは日本も同じで、国民の税金を銀行や航空会社につぎ込んでいる。彼らの誤りを正すことなく。

これは、グルなのである(あの、グルって霊的指導者のこと言いますが、そっちではありません。あ、解ってた?(^^;))
しかるに、ラビ・バトラさんのような経済学者は、表にはまったく登場しない。
マスコミが起用するのは、マスコミに金が落ちるような仕組み(つまりキャピタリズム)の信奉者だけであり、その枠組み内で、小異の論争を繰り広げている人たちなのである。
このマスコミの横暴と洗脳には、騙されるんじゃないぜ。

さて2番目は、マイケル・ムーア監督の『キャピタリズム』だ。息子に「マイケル・ムーアはこれで完全にキレが戻った」と聞いたので観たのだが、確かにそうだった。
冒頭の、パックス・ロマーナになぞらえたパックス・アメリカーナの描写にはうなったね。これぞ、マイケル・ムーア節。冴えてます。で、ローマの悪辣な皇帝になぞらえたのは、ブッシュではなくてチェイニーなんだよね。そう、よくぞやってくれました。(ブッシュがお飾りであったことはすでに明らかにされている)
できれば、日本版もつくってもらい、日本をこんな姿にした責任者を血祭りに挙げてもらいたいものでげすな。

だけど、アメリカでこういう映画が作られ、当初国民の9割が賛成したイラク戦争にしても失敗だったという声が多くなっているというのに、アメリカくん追随で来た日本には、ちゃんとした総括がないというのは、いったいどういうわけなんだろう。
これも結局、大本営と同じでウヤムヤにしてしまうんだろうか。それが日本式なんだろうか。
マイケル・ムーア監督の『キャピタリズム』、おすすめでやんす。

さて3番目は、ショーン・マカリスター監督のドジュメンタリー映画『ナオキ』。NHKの「東京モダン」プロジェクトの中の1本で、山形国際ドキュメンタリー映画祭2009年で絶賛された作品だ。これは昨年暮れの12月30日に再放送された。「東京モダン」は、外国人の映像作家に「日本」を撮らせる試みであったが、ハッキリ言って、『ナオキ』以外、観るべきものはない。『ナオキ』だけが出色なのである。

このドキュメンタリーの魅力の第一は、主人公である。密着ドキュメンタリーは、主人公が面白くなければどうにもならない。ところがサトウナオキさんの存在そのものが、置かれた状況といい、英語も話せるインテリジェンスといい、ユーモアといい、抜群の魅力なのである。(会いに行こうかな?)

加えて、このドキュメンタリーを出色にしているのは、監督であるイギリス人ショーンの人柄と言うか、立ち位置である。他の「東京モダン」の監督は、日本をありふれたオリエンタルな興味の中で捉えようとしているのだが、ショーンの視線の高さは同じなのであった。ただ、かつての経済大国である日本に来た外国人として、不思議だなーと思うことを、まるで納豆を食べてみるように(実際にそういうシーンもある)試していく、というスタンスなのである。

そして、サトウナオキさんと同じく、ユーモアに溢れている。特に坂本九の歌を選曲したセンスは抜群だ。
これが、作品に救いをもたらしていると思う。
マイケル・ムーア監督もそうなのだが、悲惨な現実をユーモアで描くという手法には共感できる。(たぶん、マジメな人は嫌悪するでしょうがね。僕は『24時間テレビ』なんて大嫌い)

「日本は経済大国なのに、どうして、君はそんな生活をしているんだ」と訊ねるショーンに、ナオキが答える。
「ディス・イズ・キャピタリズム。日本は、江戸時代にずっと鎖国を守って来たのに、君ら西洋人がそれを無理矢理こじ開けたんだ。だからこうなったんだ」
すると、少し間があってショーンが答える。
「ソーリー」
笑える。
笑えるが、キビシイ真実がそこにある。

興味ある方には、BDに録画したものをお貸しするでやんす。
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