LOTUS STUDIO BLOG
これから何が起こるか。我々は何をすればよいのか。
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鳩山政権が発足して60日ほどが経った。いろいろ問題はあるものの、よくやっていると、私は思う。自民党政権と比べて何よりも変わったのは、閣僚が自分の言葉で話していることだ。政治はやはり、まず「言葉」なのである。自民党には「言葉」がなかった。とりわけ麻生さんには、自分の言葉は全くなかった。

加藤紘一氏は、衆議院予算委員会で「民主党の勝利は、マニュフェストの勝利ではなくて、自民党のオウンゴールだった」と語ったのだが、できればそのオウンゴールの要因を分析して欲しかった。それが解らない限り、自民党の再生はないと思う。そしてその分析が、今まで見たところ、また谷垣総裁の言を聞くところ、ちゃんと行えたとは言いがたい。

「言葉」とは、要するに「ビジョン」なのである。
「ビジョン」と「実行力」は、よく車の両輪に喩えられる。どちらが欠けても、政治はうまく機能しない。いや政治だけじゃない、会社経営だってそれは同じだ。
自民党は「実行力」を盛んに宣伝したのだが、「ビジョン」がまるでなかった。それがオウンゴールの原因である。
一方、民主党は「ビジョン」は掲げたものの、「実行力」がまだ伴っていない。

しかしこれを、マスコミや保守系知識人が「話が抽象的で具体論に欠ける」と判を押したように批判するのは、まったく的を得ていないと思う。「ビジョン」を「抽象論」と切り捨ててしまう人間は、結局、イマジネーションや感動のない人だと思う。

アメリカでなぜオバマが勝ったのか。先の衆議院選挙でなぜ民主党が勝ったのか。そのことをもう一度思い起こすとよい。
アメリカではブッシュ政権が、日本では自民党政権が長く続き、有権者の大多数は「ビジョン」なき「実行力」に、もういい加減ウンザリしていたのだ。だから歴史的転換が起こったのである。

やはり、先ずは、「言葉」ありきなのである。
「言葉」が先にあって、さあ次に「実行」だ。
とりわけ変革期、低迷期には、次なる「言葉」が強く求められる。
10年かかってゆっくり進行した生活習慣病を、たった2ヶ月で一挙に治せると思うのは大間違い。そのことを理解しないといけない。大事なのは、「ビジョン」を持ち続け、その実行に向けて少しずつでも努力していくことである。

他人(ひと)を動かすには、3つの方法がある。
1. 権力
2. 金
3. 真理
この3つである。

この中で、一見最も弱いように見えて、実は最も強いパワーが「真理」なのである。
なぜなら、「権力」でも「金」でも動かなかったものが、なんと動いてしまうのだから。
そのコストは「0」。
これが大挙して動いたときを、歴史は「革命」と呼ぶのである。
しかし、この世で「真理」を説く者は、余りにも少ない。

一般に経営者は、「権力」「金」「真理(ビジョン、理念)」の3つの組み合わせによって従業員を動かしている。高い「真理(ビジョン、理念)」を持つ経営者のもとには、「金なんて要りませんから雇ってください」と言う人まで現れる一方で、「真理(ビジョン、理念)」なき経営者は、結局「権力」と「金」を行使することでしか人を操れない。ね、いっぱいあるじゃないですか、そんな会社。

鳩山氏が「友愛」という言葉を掲げると、保守系の知識人の中には、これを「危険」と言う者まで現れたのには驚いた。曰く、
「友愛は危険思想である」
彼らは、そう指摘することによって「知識人」としてのポジションを行使した気になっている。だが冷静に考えれば、いかにトンチンカンなことを語っているか。そのことに当の「知識人」たちは全然気が付いていない。

保守系の知識人たちは、子供たちに、
「いいでちゅか。<友愛>はとっても危ないでちゅよォ。人間なんて信用できないでちゅからね。心を許しちゃいけませよォ」
とでも説明するのだろうか?

今の世は、詐欺師が跋扈する時代なのである。
なにもオレオレ詐欺や、振り込め詐欺や、34歳女の結婚詐欺ばかりが詐欺なのではない。
こんなものは、いわば「小悪」。それは、自分が悪を為していることに気づいているという、『悪人正機説』の範囲内なのである。

それに対して「巨悪」は、あまりにも巧妙だからすぐにはバレない。だからこそ「サブプライムローン」なるものが、世界中に蔓延できたのだ。
「巨悪」とは、それを起こしている人たちにすら「悪」の認識がない。むしろ「善」だと思い込んでいる「洗脳のプログラム」なのである。
今の世は、企業人もマスコミ人も知識人もコンサルも、詐欺師だらけ。「巨悪」の詐欺師は、みんな頭もよく能力も高く、指導的ポジションに居る人たちなのだ。

しかしだからと言って、詐欺師ばかりを責めるわけにはいかない。
詐欺は確かに悪行だ。
だが詐欺師が跋扈できるのは、詐欺師の登場を求める社会が、そこに現にあるからである。
もし詐欺師の登場を求めない社会であれば、詐欺をやろうにもできない。
なぜって、詐欺が商売にならないから。

詐欺のニーズがあるからこそ、詐欺の供給があるのである。
需要と供給である。
特にマスコミは、詐欺師が大・大・大好きだ。
ビジネスモデルそのものが、詐欺師なくしては成り立たない。
番組で好んで詐欺を取り上げ、コメンテーターに詐欺師を起用し、しかもスポンサーも詐欺師だらけという按配。
しかしごくたま~に、そんな中でも「真理」を探ろうとする人がいる。
これを「ジャーナリズム」と呼ぶ。

人と会って話をすると「不況で大変だ。これからどうなるんだろう」という不安の声ばかりを聞く。しかしそれこそ、詐欺師による「洗脳」の成果なのである。これは前にも書いたのだが、有識者はこぞって「保護貿易主義に陥ってはならない」などという。しかしこれで利益を得るのは輸出産業だけであって、国際競争力のない国内向け産業は逆に打撃を受ける。例えば米である。農家にとって「自由貿易主義」は必ずしもよいものではない。

しかし、アプリオリに「保護貿易主義に陥ってはならない」などというのは、それによって利益を得る特定のグループが、そのような「洗脳」を仕掛けているからなのだ。

GDPは上げ続けなければならない。(会社は成長し続けなければならない)
CO2を削減したら経済成長が鈍るぞ。
原子力はCO2を出さないクリーンエネルギーだ。
テロとの戦いは止めてはならない。
アメリカを怒らせるなよ。
モノをいっぱい買え。いっぱいモノが買えるのがいい生活だぞ。
個人の資産を守れ。だから株に投資しろ。
空気中はホコリだらけ。だから毎日しっかり洗顔しろ。
年齢と共にあれとこれが不足する。だからサプリメントを摂れ。


北朝鮮の「洗脳」を笑えないのである。「自由主義」もまた、「自由」という言葉に載せた巧妙な仕掛けの「洗脳」なのである。

「不況」だから即悪いのではない。
「飽食」や「ムダ遣い」に気づかされ、「倹約」という智恵を獲得するチャンスかもしれないのである。
「会社」への依存体質に気づかされ「家庭」を大事にしようと思い直すチャンスかもしれないのである。
「コンビニ」依存に気づかされ、自分で「弁当」を創ろうという食事創作意欲が沸くチャンスかもしれないのである。

そう思ってみれば、今は世の中が良くなっていく兆しで溢れていることが解るだろう。
京都議定書では批准を拒んだアメリカが、オバマ政権に変わって「グリーン・ニューディール」を打ち出している。アメリカは日本より先に、脱ダムや、分散型の電力発電システムを導入してきている。日本では食料自給率の低さが反省され、農業に見直しの機運が起っている。

今は修正の時なのだ。これまでの「悪」が噴出し、「善」なるものに代わろうとしている時なのだ。「サブプライムローン問題」は、その典型である。問題が表に出て良かったのである。

「不況」や、現象面の「悪」の噴出だけを見て、「世の中が悪くなっている」と単純に思ってはならない。新しい家を建てる前に、古い家は壊さなければならないのである。解体で、どうしたってゴミやホコリがいっぱい出る。そのことは覚悟しなければならない。

有識者やマスコミは、それが商売だから、解体で出る「ゴミとホコリ」の話ばかりを、今後も大袈裟に言ったり、書きたてるだろう。しかしその裏側で育ちつつある春の芽吹きを見ないといけない。今は、良くなっているのである。
「悪い」とことさら強調して言うのは、これまでの利益を失う恐れがある特定のグループ(例えば、保守系論客や、新自由主義者や、経団連や、自動車産業やマスコミ)による、「洗脳」のダメ押しなのだ。

いまマスコミは沈没しかかっているのだが、これを循環型経済の中の一時的不況のせいだと、もし捉えていたとしたらそれは大間違いだ。マスコミの構造的詐欺師体質に、人々が気づき、徐々に「洗脳」から解けて、マスコミ離れをし始めているのである。これもまた「明るい」兆しである。

「だれも、真新しい布切れで古い着物の継ぎをするようなことはしません。そんなことをすれば、新しい継ぎ切れは古い着物を引き裂き、破れはもっとひどくなります。また、だれも新しいぶどう酒を古い皮袋に入れるようなことはしません。そんなことをすれば、ぶどう酒は皮袋を張り裂き、ぶどう酒も皮袋もだめになってしまいます。新しいぶどう酒は新しい皮袋に入れるのです。」(マルコ2:21,22)
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[2009/12/11 13:25] | # [ 編集 ]














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