LOTUS STUDIO BLOG
これから何が起こるか。我々は何をすればよいのか。
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自分が有識者という人々を信用しないのは、半分以上学歴コンプレックスの裏返しであります。大学へ行っていない、知識がない、本も読まない。ずっと感覚優先でやってきたわけでございます。

さて、「難しいこと」と「易しいこと」。「難しく言う」と「易しく言う」。これで四象限をつくりますとこうなります。

(1)易しいことを、易しく言う。
(2)難しいことを、易しく言う。
(3)難しいことを、難しく言う。
(4)易しいことを、難しく言う。

(1)は、まあ誰でもできますわね。
(3)は、学者さんや研究者であります。
(4)は、一般的な「有識者」、ニセモノと言ってもいい人たちであります。世にたくさんおられます。
(2)が、本当の「有識者」だと、私は思うのですが‥‥。

しかしこれが全部信用できるかというと、そうでもない。この中でも、更にホンモノを見分けるのは難しい。なぜなら、難しいことを、易しく言っている<フリをして騙す>という、高等技術を使う人々がいるからであります。

それに殆どの有識者は、自分のスタンスを決めた上で、社会の事象をその色眼鏡で見ているだけなのであります。複雑に絡み合った事象、ポイントが見つけにくい事象を、易しく紐解くという努力をしている人はごくごく稀で、色眼鏡で単純化しているだけなのであります。二項対立の単純図式に当て嵌めることで、さも解りやすくなったように錯覚させているだけなのであります。この手口はマスコミも同じであります。

ブレない、信念がある、と言えば聞こえがいいでしょうが、要は、異論に対し「聞く耳を持たない」わけであります。料簡(りょうけん)が狭いわけであります。だからこそ、討論番組で、相手の発言を途中で遮って、己の主張ばかりを声高に言えるわけでありまして、普通の神経では、こんなZooZooしい(動物園的というシャレでございます)ことはできないわけであります。

今度の選挙結果を受けて「保守」を自認する層からは、選挙民の付和雷同をなじる声が早くも上っているわけでありますが、これは「有識者」を自認する方々の、傲慢ではないでしょうか。実に、選挙民にとっては、付和雷同こそが唯一の政治参加権利なのであります。

付和雷同があるからこそ、政権交代も起こりうるわけでありまして、付和雷同がなければ、民主主義も選挙も形骸化してしまうわけであります。自分たちに都合のいい結果のときは民主主義を言い、都合が悪い結果のときは選挙民をバカ呼ばわりするというのは、はなはだ卑怯ではないでしょうか?

自民惨敗で、「保守」層、とりわけ親米・共和党支持層がショックを受けているというのは解るのですが、あまりにも大人気ないといいますか、みなメンタリティが麻生さんのブチ切れ会見と大同小異なのであります。私は現在、産経新聞を取っておるのですが、選挙前から民主党バッシングの傾向が強く、自民党惨敗が確定してからは、「何が何でも民主党を潰してやるぞ」という、その偏向ぶりは目に余るのであります。

9月1日の産経新聞では、親米の外交評論家岡本行夫氏が、ニューヨーク・タイムズ(電子版)が掲載した鳩山さんの論文について、この論文が「世界を驚かせた。」とか、「安全保障の部分も過激だ。繰り返しアメリカを批判する一方で日本自身が拠って立ってきた基盤を否定したこの論文は、波紋を広げている。」などと騒ぎ立てておったのですが、これがアメリカ在住でJMM寄稿家の冷泉彰彦氏の話ですと、そんな様子はないよというのであります。

以下、冷泉彰彦氏の言。
<確かに「懸念」の記事は出ています。ですが、どれも「自民党親米派」というチャネルを失うのが怖い「親日派」が不安感を背景に「日本の民意は改革に背を向けている」などと愚痴を書いているだけで、今日ただいまの日本の政治状況を踏まえての精緻な記事にはなってはいません。それよりも何よりも、日本の政変に関してのアメリカでの報道は本当に少ないのです。>(JMM『from 911/USAレポート』第425回

と、「波紋を広げている。」どころか、ジャパン・パッシング状態だ、と報告されているのであります。
いったい何を信じればよいのでしょうか。岡本行夫氏発言の記事を読んだ時、小生はすぐに(おかしいナ)と思ったのであります。なぜなら、<ニューヨーク・タイムズ(電子版)>とあったからであります。本紙ではない「電子版」で、そんな「世界を驚かせた。」なんてことがあるのだろうか、と。

だから、有識者というのは信用できないのであります。自分の主義主張を展開するために、メディアと結託し、大衆をある世論形成のために誘導しようとしているのであります。朝日の詐欲的傾向(己の信念のためには捏造も辞さない体質)、毎日、読売の左派傾向に嫌気がさしてこれらの新聞を試してはやめたのでありますが、産経ももうやめようかな、と思っておる次第です。こうなったら『東京新聞』か? それとも『赤旗』か?

4チャンネルを見ておりましたら、竹中平蔵氏がビデオのコメンテーターとして久々に登場しておりまして、例の調子で数字をあげつらい、民主党の政策を批判しておりました。この竹中平蔵氏こそ、難しいことを、易しく言っている<フリをして騙す>という有識者の典型であります。しかしこの方、いささかもめげない。えらい! アメリカでは、グリーンスパン氏さえも議会に呼ばれて懺悔させられたというのに。全然ブレない。全く信念の人であります。

竹中さんは、小泉政権時代には<規制緩和をすれば企業はサービス・雇用をどんどん創出し、雇用が流動化しても労働力を吸収していく>というバラ色の未来を語っておったのでございます。ところが2008年末に派遣切りが問題視されるようになると、<この問題の本質は、正規社員の権利が守られ過ぎ、その権利を手放さないものだから、非正規社員が正規社員に搾取されるようになったという構造的問題だ>というへ理屈を主張するようになり、さらにこうも言うようになったのでございます。

<雇用というのは本来『派生需要』である。企業は雇用するために存在しているのではなく、物を作って売って、利益を得るために存在している。それに必要とされる者を雇用しているのであるから、経済全体が、すなわちマクロ経済がうまくいくような運用をするというのが、『雇用』の本質である>(2009年1月10日『ウェークアップ!ぷらす』日テレ系)と、「雇用仕入れ論」を展開なさったのであります。「者」は「物」と同質であると言われたのであります。

まさにブレない、信念の人であります。己の主義主張のためには、社会の事象をねじまげて解釈するという、「ニセモノ」有識者の典型なのであります。私がこの人を全く信用できないのは、言っちゃっていいのかな? 日本国の住民税を故意に払っていなかったという疑惑があるからであります。

これは平沼赳夫氏の著作で知ったのでありますが、日本国の住民税が1月1日の居住地の場所で決まるという制度を利用して、竹中氏は慶大助教授になってからの、93~96年の4年間、「1月1日」は判で押したように米国に住民票を移し、「節税」をしていたというのであります。極めてセコイのであります。

そんな人物が日本国の、しかも経済財政政策担当大臣、金融担当大臣、内閣府特命担当大臣(金融担当)、内閣府特命担当大臣(経済財政政策担当)、総務大臣をやっていたのでありますから、これこそ首相の任命責任が問われてしかるべきではないでしょうか? 日本国の税金逃れをしていた(つまり財政負担をしようとしない)人物が、なぜ日本国の、しかも【経済財政政策】担当大臣になれるのでしょうか。悪いジョークとしか思えません。

私はなにも竹中平蔵氏個人を貶めようと思ってこんなことを書いているのではないのでございます。小泉=竹中改革が、あまりにも社会への悪影響大だったからこそ、その誤謬の背後に隠れた構造的問題を分析し、炙り出し、「もう騙されないようにしようね」と言いたいわけであります。強欲財界と、親米政治家と、利権官僚と、エゴ知識人と、無定見マスコミには、「自浄」を期待しても、どうも無理っぽいからであります。

民主党政権誕生で、これら20世紀型勢力はよって立つ基盤が失われるのではないかと怖れ、現在様々なディスインフォメーション作戦を展開しております。民主党の掲げる温室効果ガス25%削減目標に対しても、そんなものは不可能とか、一世帯の負担が最大で650万円になるぞとか、経済成長を下押ししかねない、などと様々な脅し文句を並べております。(「最大で650万円」という試算の提示の仕方が、そもそも極めて誘導的であります)

しかしマスキー法のときも<不可能だ>と言われておりましたし、第一、こういうことを言う人たちは、自分たちが「ゆでガエル」状態にある(カエルの入った水槽を徐々に温めていくと、カエルは熱さに気が付かずにそのまま茹で上がってしまう。という、ま、自分が実験したわけではないので、本当かどうかは知りませんが)ということを考えないのでしょうか? 経済が成長しても、人類が死滅しては仕方ないではありませぬか。

<民主党の公約が実現されたら、財政破綻だ>という論調も、まったくもっておかしい。筋が通りませぬ。すでに財政は破綻しており、そうしてきたのが自公政権だということを忘れてはなりませぬ。失業率過去最高も、格差拡大も、出生率減少も、医療破綻も、教育破綻も、農業崩壊も、介護・年金問題も、みんなみんな自公政権において噴出した問題であります。自公は、今回の選挙でその総括をせぬまま選挙戦に突入し、民主党の揚げ足取りばかりしていて惨敗したのでございます。

しかし民主党は、これからなのであります。今回の民主党政権誕生は、その流れをいったん断ち切るための、必然だったのでありましょう。私ごときがこのブログでワーワー言ったところで影響力は皆無だったでしょうが、この政権交代を機に、これまでの「構造的問題」がどんどん表に出てくるようになるでありましょう。

あと20年は混乱が続くでしょうが、それでも徐々に世の中は修正される方向へと転換していくでありましょう。そうして、20世紀型のエゴ優先社会は、今世紀半ばには終わりを告げるでありましょう。

マスコミは先が見えないものですから、悲観論ばかり展開しておりますが、私の見方はいつも逆であります。いいことばかりのときは「悪い時」。悪いことがいっぱい出てきているときは「いい時」なのであります。だから楽観しております。
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初めてお邪魔します。
俗に云われる有識者の分析は素晴らしいですね。
解り易く思わず笑ってしまいました。
竹中の税金逃れの手法は絶対許せませんが、何故に表面化しなかったのですかね?
私も竹中批判を事あるごとにしていますが、認識不足でした。
なんとかして竹中を裁く場を作りたいのですが、未だに闇に閉ざされています。
大変参考になりました。

[2009/09/09 15:20] URL | よんじゃる #- [ 編集 ]
竹中平蔵さんにも「愛」を。
おー、あなたで本ブログ2件目のコメントでございます。コメントをいただくと、自分の調子が狂うので、原則、コメント・トラックバック、拒否にさせていただいております。みなさま申し訳ございません。

>竹中の税金逃れの手法は絶対許せませんが、何故に表面化しなかったのですかね?

これがね、よく解らないのでございますよ。一つ考えられるのは、電波事業が郵政省の認可事業だということですね。下手に楯突いては、認可を取り消されるかも知れません。だからテレビは最初から腰が引けてる。(でも新聞はどうしてかな?)しかしその先を調べて参りますと、これが「ミステリーゾーン」に突入していくのでございます。

「植草一秀さん痴漢事件冤罪陰謀説」とか、「森田実さんテレビ界追放陰謀説」とか、(二人とも、竹中さんを批判したために追放されたといわれている)あるのですが、真偽のほどはよく解りません。ウラを取らないと麻生太郎さんに叱られますからね。

竹中平蔵さんで有名な「論文盗作問題」は、私は政府系金融機関にお勤めの二人の方から直接お聞きしたことがございます。一人は政策投資銀行(竹中さんがお勤めになっていた)の方でした。確かにこういうことはイケナイことではありますが、竹中平蔵さん個人をとっちめても、私は仕方がないと思うんでございますよ。

それをやってしまっては、私もオゲレツの仲間入りをしてしまいます。ですから寸止めです。裁くのは人間がしなくても、神様が適切にやって下さいます。やはり大事なのは「愛」です。二項対立はいけません。それは20世紀までの思想。竹中平蔵さんにも「愛」を注ぎ、竹中平蔵さん自身が「愛」に気づいていただくように仕向ける。これが21世紀社会のあり方ではないでしょうか?

しかしその前に、隠されていること、うやむやになっていること、を一度炙り出さないといけない。そう思って、稚拙ながらいろいろと追求している次第です。今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。
[2009/09/10 14:02] URL | moonystyle #- [ 編集 ]














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