LOTUS STUDIO BLOG
これから何が起こるか。我々は何をすればよいのか。
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選挙戦が始まった。このブログもすっかり政治と経済の話ばかりになってしまった。が、そもそも政治と経済は、自分とってもっとも苦手な分野であった。あまりにも解らないことだらけで、それを追究しようとしたら、いつの間にかこうなってしまった。

ヒアリングの調査手法の一つに「ラダーリング」というものがある。これは一対一で行うもので、調査対象者に対してある質問を投げかけた際に、そこから得られた答えに対し、調査員がさらに「それはどうしてでしょう?」とか「なぜ、そう思われるんですか?」などと、さりげなく訊いていく手法である。これを梯子(ラダー)を掛けるように、どんどん繰り返していくのである。

簡単なようでいてけっこう難しく、調査員の技量が問われる。「なぜ」「なぜ」を何度も繰り返していくので、(この調査員は自分の言ったことをまるで理解してないんじゃないのか?)と思われたり、(いいかげんにしろ)と、うるさがられたりする。

相手の言うことをきちんと聴かないまま「そう思うのはなぜです?」「それはどうしてですか?」などど紋切り型に責めてしまうと、<ヒアリング調査>の雰囲気そのものがぶち壊しになってしまう。そこで、相手の言い分を充分に聴きながら、どこを更に掘り下げていくかを瞬時に判断して、次の質問を出していくのである。

この「ラダーリング」の狙いは、背後にある価値構造を見るためだ。どんな質問も、これを繰り返すと、大抵は、マズローが言うところの基本欲求に落ちていくのである。基本欲求(たとえば「生きるためです」とか)が出てきたら、その質問はそこで終了となる。最初の表面的な質問(たとえば「あなたは、どうしてこれを買いたいと思ったんですか」)から、最後の「生きるためです」の言葉が出たとしたら、その中間段階に、最初の問いかけの背後にある価値構造が顕れて来るのである。これを読み取るわけだ。

いま急にこれを出したのは、政治と経済のことが、自分にはあまりにも解らないので、会う機会があった人に、時に「ラダーリング」を折り込んだいろんな質問をぶつけてみるのだが、これがさっぱりなのである。たとえばこのブログで何度も書いた『定額給付金』のことについて訊いてみると、こんな調子である。

「ねえ、<定額給付金>の効果のことを誰も言わないのはどうしてだと思う?」
「あ、そういえば、そんなのあったね」
「導入時には、あんなに大騒ぎしたのにさ。2兆円使ったんだよ」
「みんな貰ったから、もうそれでよしとしているんじゃないの?」
「でも景気浮揚政策の目玉として実施したわけだから、その効果がどれくらいだったか、確かめるというのは当然あってしかるべきじゃないの? それなのに、政権与党の自民党や公明党が何も言わないのはどうしてだと思う?」
「それは、失敗したからじゃない(笑)」
「じゃあ、マスコミが何も言わないのは?」
「そんなこといま言っても視聴率とれないからだろう。それよりも、のりピーの方が、マンモス視聴率がとれるからじゃない(笑)」
「じゃあ、経済評論家という人たちが、何も言わないのはどうしてだと思う?」
「そんなこと言っても、自分の利益にならないからでしょう」
「いま言ったことは、自分も全部当たっているとは思うけど、でも誰も追及しないってのは、どうして?」
「熱し易く冷め易い。それが日本人の体質だもの」


とまあ、オチどころは「それが日本人の体質」とか、「物事には必ずいい面と悪い面がある」とか、「そんなこと言ってたら、世の中成り立たない」で終わるのが常なのである。
だがこの程度では、到底自分には納得できない。

「それが日本人の体質」だとしたら、どうしてそうなのかが更に知りたいし、「物事にはいい面と悪い面がある」のではなくて、本当は誰かが意図的に「悪い」ことを「善い」事に見せかけているのではないか、その証拠を掴みたいと思う。「そんなこと言ってたら、世の中成り立たない」のだとしたら、どうして人間は理想社会が築けないのか、その根本原因が知りたい、と切に思う。

で、それをいろいろ調べて自分なりに追究してきたのだが、いまのところ達した結論は、いささか拍子抜けするものであった。(まだ確信が抱けないので、それがなんであったかを言うのは別の機会にとっておきますね)現在自分が心底知りたいと願っていることは、おおよそ次のようなことである。

●経済が成長すると、本当に人間は幸福になれるのか?
●そう考えた場合の「幸福」の定義とは何か?
●株価が高いと景気がいいとされているが本当か? なぜニュースの最後で、天気予報と同列で株価を言うのか?
●経済成長と環境保護は両立するのか?
●政治家や経済人は、「経済成長させながら環境保護もする」と言っているが、それが可能だとしたら、きちんとした青写真を示してもらいたい。
●リサイクルが奨励されているが、リサイクルすると本当に環境にいいことになるのか? リサイクルよりも物そのものを過剰に作らないことこそが重要ではないのか?
●「ものづくり大国」復活と言うことと、ゴミ問題とは矛盾しないのか?
●これからも「科学」と「便利」は人間に幸福をもたらしてくれるのか? (科学者やエンジニアはそう信じ込んでいるけど)
●グローバル経済へは必ず参加しなければならないものなのか?
●「競争に勝て」とは言うが、「負けた」国やそこに暮らす人たちのことを、そう言う人はどう思っているのか?
●『We Are The World』(85年)から24年も経っているのに、アフリカの貧困が無くならないのはなぜか?
●地球全体では人間が多過ぎて困っているのに、少子化が歓迎されないのはどうしてか?
●医療の高度化は本当に必要なことなのか?(高度化しても病気はなくなってないよね)
●西側が言うテロリストは、本当にテロリストなのか?

とまあ、挙げていったらキリがござんせん!
要するに、いま「常識」とされていることが、自分には「ホンマかいな?」という感じなのである。(余談ですが、「常識」の普遍化が、要するに「大衆」化(ポピュリズム)なんだよね。20世紀末で既に「大衆」は居なくなったのに、政治・経済・マスコミの文脈は、未だに「大衆」が居ると思い込んでいる。そこにズレがあると思うんだ)

先日会った友人のAくんは、こんなことを私に語った。(彼は年金を払っていない)
「Aくん、年金払ってないんだよね」
「そんなもの当てにしてない。もうなーんも信用できない。あれだよ、昔は『年金払え、年金払え』ってうるさかったけど、例の年金問題が表面化してから、全然言わなくなったんだよ。もう言えないんだよ、国も。社会保険事務所行くと凄いよ。怒鳴り込んでいる人だっているんだよ。気分は暴動だよ。日本人は大人しいからなんも起こらないけど、日本人は、今そこまで行ってると俺は思うね」


同感である。
麻生首相が、自民党は「責任」「実績」「生活を守る」唯一の政党、と連呼するたびに、自分には悪い冗談、としか思えないのだ。だれだよ! このコピーライターは? ははん? 自民党を内部から崩壊させようという貴様はテロリストだな!
麻生さんが「自分の言葉」として語るのは、民主党の揚げ足取りをするときだけ。これではもう、どっちが与党か野党かわからない。

元NHKの手嶋龍一さんの話だと、先進国の国際会議で官僚が書いた作文を読んでいるのは日本だけだそうである。他の国は、本人とスピーチライターが共同で原稿をつくるのだそうな。

いろいろ調べていく過程で解ってきたことは、「有識者」という人々(とりわけ経済分野での)には、怪しげな人たちが多いということだ。誰にも解明できないことを、さも自分だけは解ってるように言う。経済の末端はミクロなのに、そのミクロを完全に無視して(自分で買い物をしないから、庶民感覚が解ってない)、マクロの数字だけを「理論」(という実はデタラメ)に当てはめて、勝手なことを言う。言うだけじゃなくて、故意にある方向(自分および自分の陣営にとって利益ある方向)へ大衆を誘導しようと図っている、ことが解ってきた。

先のAくんは言う。
「ああいう人たちは、それが仕事なんだって。わけわかんない話を、難しく言うのが仕事。それで大衆を煙に巻くのが仕事。有識者どうしで批判しあってそのバトルで視聴率を上げるのが仕事」
「なるほどね。そう思えば腹も立たないやね」
「だろう?」
「って、オチどころはそこかい!」
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