LOTUS STUDIO BLOG
これから何が起こるか。我々は何をすればよいのか。
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カタール首都のドーハで、今『COP18(第18回国連気候変動枠組み条約締約国会議)』という会議が開かれています。中心テーマとして討議されるのは、温室効果ガス排出量の規制の問題で、これと関連し、来年期限を迎える京都議定書の継続の可能性も討議されるそうです。

その少し前、北極の海氷面積が過去最小になったという報道もありました。7月には、日本列島の2倍もあるグリーンランド島の氷床が、わずか4日間で消滅してしまったと聞いたばかりです。
海表面の上昇は、ずいぶん前から心配されていましたが、その時期がいよいよ差し迫ったと言えそうです。

そのことを考えると、『COP18』で、旧先進国と発展途上国が責任のなすり合いをしたり、今度の選挙でも、まだ「原発続行か否か」といった議論をしていることに、私は違和感を禁じ得ません。
その背後には、ほぼ例外なく「経済成長」は必須、という不文律があるからです。

アジアの「経済成長」を取り込むためにはTPP参加が必要だといい、日本の産業を維持するためには原発による電力供給は欠かせない、とある政党は言います。
それに反対する勢力だって、TPPは破壊をもたらすだけで「経済成長」効果などない。原発に依存しなくても、代替エネルギー開発によって「経済成長」は可能と言う。

「経済成長」はもういらないんだ、という政党は一つもない。
私が知っている限り、テレビでそれを明言した知識人は、養老孟司さんだけです。
政治家、財界人、知識人、みんなこぞって「経済成長」は大大大前提として物事を語ります。

どの政党も、「大胆な改革が必要」と口では言いますが、全然大胆な改革になっていないではありませんか。
どれもみな、近代以降に刷り込まれた古い価値観の延命を図っているに過ぎません。
いま大胆な改革と言ったら、<「経済成長」を目指さない>、が前提に置かれなければならない。
そう私は考えます。

私だけが、おかしいのでしょうか? しかし考えてみてください。

いったい、「経済成長」と「環境保全」は、両立するものなのでしょうか?
世界の動向を見ている限り、とてもそのようには思えません。
「経済成長」したら、本当に雇用が増え、賃金が上昇するのでしょうか?
世界の動向を見ている限り、とてもそのようには思えません。投資家だけが儲かり、格差が増大するだけです。

なぜヨーロッパ経済が沈み込んだのか? なぜアメリカで「We are the 99%」デモが起きたのか? なぜ世界中で貧困世帯や飢餓人口が増加しているのか? なぜアフリカで食料危機が起きているのか? なぜアメリカがイラクやアフガニスタンに攻め入ったのか? なぜ北極グマの生存場所が無くなってしまったのか?
みんなみんな、「経済成長」を目指したからではありませんか。

政治家、財界人、知識人は、こうした現実に鈍感なのか。
それとも、解った上で大衆を騙し、意図してあえて「破壊」の方向に駒を進めようとしているのか?
私には理解できません。
温室効果ガスが心配と言いながら、どうして同じ口で「経済成長」を目指すと言うのか?

そもそも、景気が低迷しているのはどうしてなのでしょう。
それは「需要」がないからです。
生産の効率が上がり、かつ途上国も工業製品を造るようになり、世界中に物が溢れているのに、それを満たす「需要」がないのです。

雇用と賃金に不安定要素があるので、人々は買えないし、買わない。
そこで、例えばエコカー減税といった手段で、無理やり「需要」を創り出しているのが現状なのです。
でも、発想を転換してみてください。
「需要」がないことは、悪いことなのでしょうか?

今あるもので満たされており、それで充分である。余計な物は買う必要がないし、その分お金も倹約できる。ゴミもあまり出ない。うるさい広告に煩わされることもなく、シンプルな生活ができる。生産と廃棄が減少するので、ゴミ問題も解決に向かい、環境破壊も少なくて済む。食べ物もムダにしなくていい。エネルギー消費もそれだけ抑えられる。

「少欲知足」で生きることの、いったいどこがいけないのでしょうか?
そもそも、戦後、池田勇人首相時代になり「消費は美徳」というスローガンが登場するまでは、日本人はみな質素倹約を重んじていたんです。
それがたった50年で、真逆に洗脳されてしまった。

みんなが「少欲知足」で生きれば、経済は確実に縮みます。
収入が減り、税収も減ることでしょう。しかし、過労死しなければならないほどの過酷な労働からは解放されます。
資本主義が必要とする、ムダ、ムラ、ムリに加担することを止めれば、金融と資本家と政治の支配から逃れられる道が開けます。

資本主義に洗脳されきった、政治家や財界や知識人は「そんなバカな話があるか」と、言うかもしれません。
しかし、「少欲知足」でも成り立ち、余った時間をのびのびと過ごせる社会システムを構築していくのが、これからの世界に必要な「大胆な改革」というものではないでしょうか?

日本の森林率は68%で、国土面積の小さい国を除けば、フィンランド、スウェーデンに次ぐ第3位。それなのに、安い輸入木材に頼って、国内の山は荒れ放題。山に関連した雇用は崩壊し、水資源や海を守ることも難しい。日本の至るとこに耕作放棄地があるというのに、食料を輸入に頼り、農業を崩壊させ、なおかつ関税を撤廃しようと企む輩が居る。

「少欲知足」を前提として、ニューディールを考えれば、やれることがたくさんあるのに‥‥。
そしてそれこそが、世界に範を示す日本人の役割なのに‥‥。
いったい「経済成長」ってなんのためにあるのでしょうか? 誰のためにあるのでしょうか?
もうこんな洗脳から、脱却しなければいけないと思いますね。
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はじめまして
はじめまして。最近こちらのブログを知り、読ませて頂いてます。
私も何かを解決するため、幸せな暮らしを実現するための議論や考え方の前提に「経済成長」があるということにとても違和感を感じていました。経済成長した先がはたしていいものなのかな?と、、、またバブルとか??公共事業で自然破壊??同じことを繰り返すだけな気がしました。
そんな時こちらのブログの内容を拝見し、私自身もわかっていなかった、漠然とした考えが明確になったような気がしました。
 私も「大胆な改革」はまさに今までの「豊かさ」という価値観の根底にお金が絡んできている考え方を変えることだと思います。
 私は最近「お金」ってそもそもなんなんだろう?という疑問が湧き、いろいろと調べたところFRBが民間企業だったことや、金融の歴史を知り、驚愕しました。
普通の一般人の私ですが、ひとつづつ自分にできることを見出して行動したいと思います。それがいつかは周りに伝わるはずですよね。
munekazuさんの息子さんと同じくらいの年齢の私ですが、これからも勉強させていただきます!

[2013/02/14 14:27] URL | panya #l5o2F8Gw [ 編集 ]














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