LOTUS STUDIO BLOG
これから何が起こるか。我々は何をすればよいのか。
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オバマさんが、アメリカのとある中小企業の経営者たちを背後に従え、メディアに対して胸を張った。
20人ばかり集められたこの経営者たちには、ある共通した特徴がある。それは、海外から工場をアメリカに戻し、新たな雇用を創出したこと。


Buy American 運動の一環でもあろうが、選挙を前にしたオバマさんのパフォーマンスであることは疑いようがない。


しかしこの経営者たちが工場を自国内に戻した理由を聞くと、雇用政策とは全然関係ない、棚からぼた餅であったことがよく解る。
経営者たちが語るのには「総合的にみて国内生産の方がローコストになったから」だというのだ。
中国国内の労働賃金がどんどん上昇し、加えてドル安、さらに輸送コストや納品までの時間を考えたら、今やアメリカ国内生産の方が安いというのである。


なんのことはない。経済原理に則って、ローコストの国に生産地が移転しただけなのであった。
早い話が、ローコストを求めて海外を彷徨った雇用が、ブーメランのように返ってきただけなのである。
豊かな国アメリカが、今や貧乏人大国になったからなのであった。
日本も、このまま貧乏人が増え続ければ、中国で生産するより国内生産の方が安いということにいずれなるのであろう。(僕を使ってくれるかな?)


オバマさんが「雇用創出」と言ったところで、結局のところ「自由貿易の推進によって雇用を創出する」というまやかし、デタラメは変える気はない!
それが、アメリカの国是であるから。


ギリシャ危機で、せっかくユーロが支援策をまとめたのに、それに反対し暴動を起こしているギリシャ国民を、「なんて身勝手な奴らだ」とは思わなかっただろうか?
「国家が破綻しかけているのだから、公務員の給与をカットするのは当然なのに、反対したところでどうしようもないではないか。そんなの単なるエゴだ」と、大人しい日本人は、違和感を持ったことだろうと思う。


実は僕も、そこのところはよく解らないのだ。ギリシャ人のメンタリティーとか、いきさつとか。
でも、どうもそう単純な話でもないらしい。
経済を構成している要素は複雑なので、どういうことが国家破綻になりつつあることの原因になったのかよく見えないのだが、どうやら原因の一つは、ユーロという統一通貨によって、国内産業の競争力が一気になくなってしまったことにあるらしい。


どういうことかと言うと、統一通貨になったということは、関税無しの自由貿易になったことと、同じなのである。
統一前は、決済をそれぞれの通貨のレートで計算しなければならないという手間があった。そうした手間や関税が障壁となって国内産業は守られていた。


ところが、統一後それがなくなった結果、農産物でも工業製品でも、競争力のある外国製品にあっと言う間に市場が席巻されてしまったのであった。
つまりユーロの統一は、競争力のある国と、ない国(PIGS:ポルトガル、イタリア、ギリシャ、スペイン)に、ヨーロッパを二分してしまったのである。(その頭文字を並べて「ブタども」と侮蔑的に呼ばれる)


さてこうなってしまったら、国内経済は回らなくなり、その分を「借金」に頼るようになる。
ここに肥大化した金融システムが入り込み、ボロ儲けを企む奴らが登場する。
金融システムは、「借金」を続ける貧乏国からさらに金を奪って行く。
よしんば金融システムがその博打に失敗したとしても、国家は真っ先にそこを救おうとする。
「『金融システム』が崩壊したら、大変なことになるぞ!」という理由のもとに。


そうやって、アメリカでも日本でも、やりたい放題の金融会社が救済されてきたのを覚えているであろうか。
そして、いったん救済されると、やつらはまたボロ儲けを企むのである。
そこに金がある限り、増やそうとするのが性(さが)である。
金融システム健全化なんて、あり得ないのである。
greed(強欲)は止まらないのである。


と、そういう背景があって、ギリシャでは暴動が起きているようなのだ。
ギリシャ国民にしてみれば、「以前はふつうに生活できていたのに、こんなふうにしたのは、いったい誰なんだ。ユーロ加盟以降、ぜんぜんエエことないやんけ」というやり場のない怒りと、展望のない未来しかないのだ。
これじゃあ、石を投げたくなるのも、解るではござらぬか。


要するにギリシャ危機も、グローバル化した今の資本主義が抱える2つの問題(自由貿易の推進と、金融システムの肥大化)が引き起こしたものなのだ。
それは、世界の縮図なのだ。
しかしこんなことが起きても、世界を牛耳る勢力は、絶対にこの動きを止めはしないだろう。
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