LOTUS STUDIO BLOG
これから何が起こるか。我々は何をすればよいのか。
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どこで何をしているのかもよく解らない一人息子(たぶん、麻薬の密売人はやっていないと思う‥‥)が、一週間ぶりにひょっこり帰ってきて、家に入るなりこう言った。
「オレ解ったんだ」
何を言うかと思ったら、
「世間ではAppleのジョブスが素晴らしい人で、Appleも凄くいい企業だと誉め讃えている。誰も批判なんかしない。だけど、そういう表面的に成功とされる企業の裏には、必ず『過酷な労働』というものが隠されているんだってことが‥‥」


(へえー)と僕は思った。
(お前だって、i-Phoneはすぐに新型に機種変更したし、ついこの前までは、ツイッターで「水道橋博士がフォローした」って騒いでたじゃないか。文明の恩恵をたっぷり受けていたじゃないか。でもその裏側があるってことにようやく気づいたってことかい?)


うちの息子は、お茶を容れるのさえもめんどくさがる。薬缶を火にかけ、お茶っぱを急須に入れて‥‥。
そんなことよりも、すぐに自動販売機か、コンビニに走る。
そして呑んだあとのペットボトルや空き缶はぜったいに片付けない。その辺にうっちゃっておく。
洗濯物は洗濯機に放り込むだけ。洗ったためしがない。
家に居る時は一日3回も風呂に入り、周囲をドロドロにして、片付けずに出掛けて行く。
もちろん部屋など、生まれてこのかた一回も掃除したことがない! ただの一回も!


親のしつけはどうなってんだ!


ハイ、あたしです。
スミマセン。自業自得でした。


息子が子供のころ、僕は彼にこう言いきかせた。
「コンビニは便利かも知れないけど。働いている人は不便なんだよ」
「いいかい。『便利』ってのは『不便』と書かれた爆弾を手渡していくことなんだ。『不便』という爆弾には導火線がついててね、誰にも渡せなくなった人のところで、時間切れで爆発するんだ」
「『お得』だって同じだよ。『損』と書かれた爆弾を、最終的に受け取った人のところで爆発するんだ」

解りやすく説いたつもりが、小学生には却って難しくなってしまったのよね。(・・。)ゞ
スミマセン。
だから、我が息子は、今ごろになって、やっと気がついたってわけね。
‥‥気がついても、態度は全然改まらないけど。(・・。)ゞ


僕の甥っ子が、雪国で新聞配達をしている。
その前は、セブンイレブンのアルバイト店員だった。
新聞配達も過酷である。
一日24時間が、新聞配達は12時間の2回転サイクルになるのだ。
午後11時ころから午前5時ころまでの朝刊配達と、午後からの夕刊配達と。
その間に、睡眠とって食事して風呂に入るという生活が延々と続く。


よくやってるな、と思う。僕には到底できない。
その甥っ子が憤慨していた。
新聞配達だけならまだいい。ところが佐川急便のメール便の配達をさせられているというのである。
その新聞配達所は、地方紙の系列店だったが、新聞社の上の方が、佐川との提携を決めてしまったというのだ。
会社の上にしてみれば「うちは戸別の配達網があるし、メール便配達を代行すれば、年間○千万円は転がり込む筈だ」と考えたと思う。


ところが、一通80円のメール便の配達手数料は、5円だというのである。
甥っ子のクルマとガソリン代は自分持ち。
田舎は、家が相当離れているところもあるから、わずか5円の収入を得るために、そこまで往復30分ということもある。しかも今年は、もの凄い豪雪の中をかきわけていかねばならない。
上が考えている「うちは戸別の配達網があるし、それを活用して‥‥」などというアイデアとは全く相容れない現実がそこにはあるのだ。
たとえ5円が新聞配達所に入ったとしても、甥っ子にとってはイレギュラーな労働を強いられ、レギュラーガソリンを浪費したに過ぎないのである。ガソリン代が自費では、あまりに無慈悲。
これでは憤慨するのも当然だ。


中間大衆というものが消滅して、「労働」が、巨大システムを操る側のエリート層と、そのシステムの影でコキ使われる奴隷労働層に完全に二分されてしまった。
そして現代社会では、コキ使われる側は、そこから脱出するすべがないのである。
すべてが「自己責任」で片付けられてしまうのである。


僕は、去年の7月1日から11月15日まで、深夜にパチンコ店の清掃作業に行っていた。
「アミューズメント施設の清掃」と求人には書かれていたので、「何かな?」と思って行ったら、パチンコ屋だった。
往復の時間や待ち時間を含めれば、労働時間は約3時間。これで一日2200円の収入になる。えーと、3で割ると733円か。
15人のチームで行うのだが、驚いたことに、自分がいちばんの年寄りだった。あちゃー。
ほとんどが学生さん。あとはダブルワークの主婦、給料安くて困っている介護士の人、不況で仕事が減ったプロの清掃員なんて人も来ていたな。まったく社会の縮図だね。


はじめ自分は「通用するのかな?」と不安だったが、仕事自体は問題なくこなせた。
ただ、昼夜逆転で時差ボケ状態になり、そのうちウンコが出なくなり、胃痛になってしまった。
病院へ行って「ウサギのウンコのような‥‥」と言うと、医者に、
「ああ、兎糞ね」と言われ、それがトフン状というのだと知った。
そこで癌が疑われ、胃カメラの検査を受けることになり、こっちはギャフン!であった。
けっきょく病院代が高くつき、なんのためにアルバイトに行ったのか解らなくなってしまった。

仕事は過酷だとは思わなかったが「こんなもんなんだろうな」と思った。
僕らが台を清掃していると、店員さんが台の横についたボックスから、一万円札をテキパキと回収していく。
その手許の厚みが、20センチくらいになっている。いったいいくらになるんでしょうかねぇ。
これじゃあ、石原東京都知事も怒るわけだよ。
日本全国で福島原発一基分の電力を消費して、30兆円を超す金を吸い上げていく。その金が社会に回ればもっと経済が活性化するだろうに。


僕がキツいと思ったのは、ワークではなく、精神的なイジメ。
清掃会社の社員が、恫喝でアルバイトをコントロールしようとするのね。
アメとムチじゃなくて、無智とムチ。ムチばっかり。ピシピシッ!
彼らもまだ若いから、人の使い方を学習中なんだろうけど、アルバイトに向かって「お前らのことなんか、どうなろうと知ったこっちゃねぇ」などと言うのは、いかがなものか、と思いましたネ。


アルバイトをやめたのは、体調を崩したこともあるけど、きっかけは僕が作業中、備品の灰皿を割ってしまったこと。
清掃会社の上司という人間まで出て来て(僕より若いのよ (・・。)ゞ )
「二度とやるな! 次があると思うなよ!」
と言うから、
「二度とやりませんなんて約束できません。形あるものは必ず壊れるし、それにたかが灰皿じゃないか」
と、反抗して(尾崎豊の気分だったナ)クビになった。


後でそのことを友達に言ったら、
「お前、そんなのはハイハイって言っとけばいいんだよ。ケリ入れられなかっただけ、ラッキーだと思いな」
と言われた。
この友達は、若いころ飲食店でアルバイトして、先輩に反抗してボコボコにされたそうである。


だけど僕が清掃作業中よく解んなかったのは、営業時間が終わっても、照明や台の電源は入れっぱなしだし、館内に歌をエンドレスで流し続けていること。
そうしなくちゃいけないんでしょうかねぇ?
省エネしなきゃダメだって。ほんとにねえ。


エンドレスで2時間、同じ歌を大音量で聴き続けるって辛いもんだよー。
拷問だよ。
おかげで、kinki kidsの『フラワー』の歌詞、覚えちまったじゃねぇか。


♫ 僕らは愛の花咲かそうよ 苦しいことばっかりじゃないから
  こんなにがんばってる君がいる かなわない夢はないんだ
  (JASRAC不認可)
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