LOTUS STUDIO BLOG
これから何が起こるか。我々は何をすればよいのか。
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10年間、失語症でした。
語るべき言葉がなく、ふり絞って語れば、さらに虚しさが募り、
結局、どこにも、何も、言葉は届きませんでした。

90年代の後半のことです。打ち合わせをしていて、私は知らない言葉を耳にしました。
ステークホルダーが、どうの、こうの、と‥‥。
気が付くと、周囲のマーケティング・プラナーたちが皆その言葉を発しています。
喧々諤々の議論をしています。
その場は知っているフリをして、帰ってから、こっそり、辞書でその言葉を調べました。
企業は誰のものか、という議論もありました。
株主価値という言葉も登場しました。
みんな何の抵抗もなくそれらの言葉を使っていました。
私は取り残された感じがしました。いいえ、実際取り残されたのです。
今日まで一貫して、取り残されて来ました。

有識者という存在が解りません。世の中で一体どういう役に立っているのか。
経済学者が大臣をやりました。日本はメチャクチャになりました。
その元大臣は、今メチャクチャなのは改革が徹底していないからだと、まだ言っています。
現首相のブレーンである、さるエコノミストは財政出動の必要性を訴えて、この元大臣とは真反対のことを言っています。いったい誰の言うことを信じたらいいのでしょう。
みんな「自分こそ正しい、自分だけが正しい」と主張して譲りません。
こんなに「正しい」ことを言う人たちが大勢いるのに、どうして経済はメチャクチャになるのでしょうか?

ガソリン価格が高騰したときに、これを中国、インドの需要のせいだと説明したエコノミストが大勢いました。このままだと300円間違いなく行くよ、と言った人もいます。でも今、ガソリン価格はどんどん下がっています。
それなのに、その時の見立ての間違いを、「すみません。間違ってました」というエコノミストは、一人もおりません。言葉の垂れ流しです。

エコノミストたちは現在の状況を「100年に1度」の経済状況と言い、為替や株価や投資ファンドの動きによってその因果を説明しようとします。100年以上生きた人など一人も居ないのに、どうしてみんな「100年に1度」などと、確信を持って言えるのでしょうか? 不思議でなりません。
「100年に1度」という言い方が、<だから自分には予測できませんでした。エコノミストでもその予測はムリでした>というエクスキューズに使われています。この言葉の軽さはなんなのでしょう。

仮にマネーの動きで、現在の状況を説明することができたとしましょう。でもエコノミストたちは、なぜ人間がそういう過ちを犯すのかという根本原因についてまでは、説明しようとはしないし、全く説明できません。「100年に1度」という、エクスキューズの言葉で誤魔化してしまうのです。
そして、逆に人間の「業」の側から経済を紐解く人を、科学的ではない、学問的ではない、オカルトだといって排斥してしまうのです。

どちらが、科学的、学問的態度なのでしょうか? 「100年に1度」で片付けるのが科学的、学問的態度なのでしょうか? 私から見れば、これこそオカルトです。
それに、為替や株価や投資ファンドの動きを一生懸命説明したとして、それが、今日の食事がない、寝床がない人に、何か役に立つことがあるのでしょうか? エコノミストという存在の人たちには、もの凄く大きなギャップを感じます。

1月1日の『産経新聞』で論説委員長が「昨年秋の米国金融危機に始まった世界不況は、これまでとはまるで違った強い衝撃を与えている。危機は専門家でもまったく予測できずに始まった。しかも誰にも止めることのできない不可抗力に近いものだったからだ。」と書いておられます。
しかし私が知るだけでも、ラビ・バトラ博士を始め、今日の状況を予測し警告していた人は何人もおられます。その根本原因までをも、ちゃんと説明しています。ただ、メディアが、そうしたものを取り上げないだけなのです。

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なぜなら、(1)お金にならないから、(2)正しい予測をする人をオカルトだと決め付けているから。
メディアは広告収入で食べています。だから、時流を煽る御用エコノミストばかりを出して大衆を誘導し、その分け前になんとか預かろうとするのです。
もっとも「時流」で動く存在、それが他ならぬメディアです。
経済がメチャクチャになったので、今ごろになってメディアは「強欲な資本主義」への非難を始めています。まるで掌を返したような言いぶりです。

先の論説委員長は書きます。「米国の金融危機の背景には、企業がモノづくりを忘れて金融、つまり金もうけに走ったことがあるとされる。国民も借金してはモノを買うという『虚構』の舞台で踊ってきたように思えてならない。(中略)日本でも一時、企業を売り買いすることで巨大な富を稼いだ若い起業家たちが『時代の寵児』としてもてはやされた。(中略)しかし、そんな『寵児』たちもインサイダー取引の疑いで逮捕されるなど、社会の表舞台から遠ざけられた。司直の手を借りたとはいえ、日本人の大多数はそうした強欲な資本主義に対して『ノー』と言ったのだ。」

ホリエモンをスターのように扱ったのは誰でしょうか? 
一時期、証券アナリストをバンバン登場させ、株式市場に誘っていたのは誰でしょうか?
ブランド物とグルメ情報にうつつを抜かしていたのは誰でしょうか?

私はこれを「ダイエットの法則」と呼んでいます。
私は30年間、体重が60キロで変わりません。でも、私が「ダイエット本」を書いたとしても、これは売れません。
一方、一度メチャクチャ太ってから痩せた人の本なら売れるのです。メディアが求めるのは常にセンセーショナルな話題です。
でもどちらが真に「太らない方法」を知っているでしょう? 30年間一度も太らない人の方ではありませんか?

かように、人々は真実の方を見ようとしないし、メディアも取り上げようとはしないのです。30年間太らなかったら、ダイエット産業にとっては、お金になりません。ダイエット産業にとって最もよいお客は、何度もリバウンドを繰り返してくれる人なのです。
ダイエットをしたいと願いながらも、真実のダイエット法を求めはしない人たちなのです。
それは、メディアにとっても、いつもネタを提供してくれるよい人です。そしてメディアは、それに関わることによって広告収入を得られるのです。

しかし、こんなマヤカシはもう通用しません。マス・メディアの大衆誘導はバレてきているのです。誰もそれに乗らなくなって来ている。
ニュース取材をしているメディアの行状を、取材している素人がネットにバラしてしまう時代です。
私たちも「ダイエットの法則」を見破って、何が真実なのか、何が真に大切なのか、をよく考えて、行動していくようにいたしましょう。
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