LOTUS STUDIO BLOG
これから何が起こるか。我々は何をすればよいのか。
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3週間前、ニューヨークから始まった「Occupy Wall Street(ウォール街を占拠せよ)」という運動が、全米に拡大している。
「ウォール街を占拠せよ」と聴いて、マイケル・ムーアを思い出した人も居るだろう。
2009年の映画『キャピタリズム』で、マイケル・ムーアは映画スタッフ数人とウォール街に突入し、ビル街にテープを貼って封鎖すると、ハンドマイクで「市民逮捕に来たぞ!」と叫んだ。

キャピタリズム

あれから3年。ついにそれは、市民運動の大きなうねりに発展したのである。
運動の標語は、
“We are the 99 percent”
これは、全米人口のたった1パーセントの富裕層が、アメリカ資産の37.1パーセントを所有しているという極端な貧富格差状況を皮肉ったものである。
「俺たちは99%だ」と言うことで、1%の側に居る者に刃を突き付けているわけだ。


僕はこの運動の行方に非常に注目している。
一つにはこの運動が、アラブの民主革命と同様、SNSやインターネットのライブ映像を駆使することで広がっているという点だ。
これは前にも書いたが、革命やクーデターの際には放送局や新聞社を占拠するというのが、これまでの重要な戦略ポイントであった。
しかし今はその必要がないのだ。
既成のメディアにはもはや信用度がない。そんなものを奪い取っても仕方がなく、今はわざわざ奪い取らなくてもそれを凌駕するインターネット・メディアがあるのである。これは、銃よりも怖い武器になりうる。
僕にはこの武器を背景に、全世界的に「革命」のエネルギーが伝播していっているように感じる。
それが、インターネット発祥の地、アメリカにも逆伝播して来たのである。


二つには、今回のデモの理由だ。
アメリカは世界に冠たる「民主主義国」ということになっており、おせっかいにも他国に「民主主義」を輸出することに非常に熱心な国だった。
だから、「We are the 99 percent」の運動は、アラブの民主化革命とは関係ない、全く違う次元の話と思うかも知れない。が、僕は根っこは同じだと思う。
それは、<なんだかよく解らない支配構造への怒り>なのだと思う。
そういう意味では、「韓流ごりおし反対」デモが起きた日本も、同じだ。


今は「敵」が見えにくい時代なのである。支配構造が複雑で、支配者がステルスになっているのだ。
そうした中で、
サダトとか、ウォールストリートとか、韓流とかは、「仮の」目標になっているに過ぎないと思う。
本当は、よくは見えない本丸に迫りたいのだ。


ニュースを見ていたらアメリカ人の「政治評論家」のような人が、「We are the 99 percent」は、参加者の主張もバラバラで組織化もされておらず、共和党支持の「ティーパーティー」のような勢力にはならないだろう、といった発言をしていた。
しかしそれを聴いて、僕は(ああ、どこの国でも、従来視点から離れられず、的外れなことを言う人は居るものだなぁ)と思ったのである。


同じ時期、日本のマスコミは小沢一郎氏の「政治資金規正法違反(虚偽記載) 」問題を型通り流していて、裁判経過を説明した後で、型通り与野党の幹部のコメントを大きい党から順番に流し、それぞれの政党の幹部はこれまた型通りのコメントをしているのであった。
こんなものを、今どき関心をもって見る人などいるのだろうか?
与野党幹部へのインタビューが、サラリーマンネタの際の、新橋ガード下取材と同じになっているのだ。
バカバカしいったらありゃしない。
政治もメディアも、歌舞伎の型というか、伝統芸能化しちゃっている。
ジャーナリストよ、どこへ行ったのか?


アメリカ人の政治評論家も、「共和党VS民主党」という図式のフィルターを掛けて解説するというパターンから一歩も抜け出られない。
だから、「We are the 99 percent」は「方向性もまとまりも組織力もない」なんてコメントになってしまう。
でも、「方向性もまとまりも組織力もない」のが今の時代の「革命」の特徴なんだってことに、気がついていないのではないだろうか。
僕の驚きはむしろ、大統領選挙の時の、アメリカ人特有の熱狂的な「政治ショー」とは異質の感じを今回のデモから受けたことなのである。
それは、もしかしたら70年代のヒッピーカルチャーに通じるところがあるのかも知れない。べトナム戦争反対のときの。


そして三点めに、このデモの矛先がどこに向かっているかだ。
ニュースでは、今度のデモの扇動者はオバマ大統領の誕生を応援したリベラル派の若者たちであると解説し、やっぱり「共和党VS民主党」の図式に当てはめようとするのだが、これも違う。
かつて、<オバマ大統領の誕生には非常に期待をもっていたが、その後ガッカリした若者たち>が、今回の主役なのである。
つまり、共和党でアメリカがひどい国になったから、民主党のオバマを選んで期待を持ったけれど、それにもガッカリした。
だからといって共和党支持には寝返らない、という人たちなのである。


これは今の日本でも、そっくり同じだ。
「民主党に政権を担ってもらったけどさ、ガッカリだよね。でも今さら自民党はあり得ないよね」
そんな気分が蔓延し、それで、もう誰が首相になろうが「期待感などない」感覚に、国民はなっているのである。
「与党VS野党」の図式など、国民には関係ないし、もうどうでもよくなっているのである。
「どっちでもいいから、政治家はちゃんと政治をしてくれ」と言いたいのである。
ところが、政治村と報道村は、その感覚を掴むことが出来ていない。
それで、ニュース報道が伝統芸能化しているのである。


さてそこで、アメリカのこの若者たちの矛先は一体どこに向かうのか?
もしかしたら、これはこの先、どえりゃーことになるのではないかと、僕は予感している。
「共和党VS民主党」の対立軸ではなく、そうした構造そのものをぶっ壊すことになるのではないだろうか。


この先、2012年に掛けて、アメリカ帝国の歴史が終わる。
ドルは基軸通過としての地位を失い、覇権は中国とロシアに移って行く。
そして資本主義崩壊の最終章に突入し、世界は大混乱に陥る。
その仕上げをするのが、「We are the 99 percent」運動にあるような気がするのだ。


今回のデモ騒動に対するオバマ大統領のコメントは、非常に歯切れが悪かった。
一応、デモの背景に理解を示しつつも、雇用対策が進まないのは共和党のせいだと、オバマさんは言った。
その曇った顔を見たとき、僕は直感した。
「あ、本音を言っていない」
そして、「アメリカの大統領は実はウォール街が選んでいる」「ロックフェラー家が、ブッシュの次の大統領はオバマと決めていた」という話を、今まで半信半疑だったのだが、「たぶんその通りなんだろう」と思うようになった。


これは「闇の権力者」といった形で語られることが多いのだが、副島隆彦さんなんかは「闇じゃなくて、れっきとした表なんだ」と言う。
要するに、世界はヨーロッパ系のロスチャイルド金融財閥と、アメリカ系のロックフェラー石油帝国に支配されているという説だ。
そして、「共和党VS民主党」といった対立軸も、民衆の不満をそらすために意図的に創られ、適当にスイッチすることでガス抜きを行っているというのである。
この問題に首を突っ込むと、そのまた裏があり、さらにはその先の裏までありと、信じ難いことになっていくのだが、ここではこれ以上書かないことにする。皆さん独自でお調べ下さい。


で、何を言いたいかというと、オバマさんの顔の曇りは、「あ、真実がバレそう」という感じに見えたのだった。
“CHANGE”で登場したときは、「共和党VS民主党」の対立軸を背負っていたのであれほど颯爽としていたのに、今は見る影もない。
今の状況は、そういう「演出」が効かなくなっているのだ。
今度の「We are the 99 percent」デモは、闇の権力者にとって、その支配構造の化けの皮が剥がれる非常に重大な危機に映っているのかも知れない。
だからこそ、御用政治評論家が、ムリヤリ「共和党VS民主党」の従来の図式に引きずり戻そうと焦っているのであろう。
しかしその試みは成功しないであろう。
アメリカの衰退は既定路線であり、二大財閥の世界支配も、終わりを告げることになるのであろう。


◉参考
http://shin-nikki.blog.so-net.ne.jp/2011-10-07
http://shin-nikki.blog.so-net.ne.jp/2011-10-04
http://shin-nikki.blog.so-net.ne.jp/2010-08-18
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