LOTUS STUDIO BLOG
これから何が起こるか。我々は何をすればよいのか。
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先日、田舎に帰った折りのこと。
駅のホームを出て、キャスター付きのバッグをコロコロ転がしたその刹那、すーっと2台のマウンテンバイクが走りよってきて、たちまち挟み撃ちにされてしまった。
それは、モルモン教の宣教師であった。
(えっ、こんな田舎にも、モルモン教の宣教師がいるのか?)と僕は、びっくりした。
同じことは、僕の地元、聖蹟桜ヶ丘でもやられていたので、内実はすでに解っていた。


こんな時、僕は、けっして邪見にはしない。むしろ、徹底的に相手になってあげるのだ。
それは論争しようというようなことではなくて、僕の関心事は、「洗脳が溶ける瞬間を見たい」という、ただそれだけの興味である。
人は様々なことで「洗脳」されている。自分が「まとも」だと思い、「洗脳された者」をワラっている人だって、なにがしかに、実は「洗脳」されているということは否定出来ない(もちろん小生だって)
例えば、資本主義も、民主主義も、自由主義経済も、実はみんな巧妙な、かつ強力な「洗脳」プログラムなのである。


1年ほど前、家のドアをノックする人がいるから、顔を出してみると、はたして「ものみの塔」の人たちであった。
この人たちとは「偶像崇拝」ということに関して、話をした。
気がつくと1時間が経過していて、部屋の中にはなにやら焦げ臭い匂いが漂っている。
調理中で鍋を火にかけていたことを、僕はすっかり忘れていた。
「あ、いけない」と慌てて台所に戻ったが時すでに遅し。
愛用の柳宗理の片手鍋は、取っ手まで丸焦げであった。あたー。
(この柳宗理の片手鍋なんですが、すぐれものなんです。お勧めします。どう優れているかは使えば解る!)
ということで、小生は「ものみの塔」の人だちに強く言いたい!


ひとの煮込みを襲うな!

なべ

それはさておき、「洗脳が溶ける瞬間を見たい」という願望は、要は「裸になった人物が見たい」ということである。
その人物を「裸にしてやりたい」ということなのである。


今を去ること十数年前、こんなことがあった。
渋谷の西武百貨店の中二階にお客様相談コーナーのようなところがあって、僕は当時「友の会」の積み立てをしていた件でそこへ相談に行った。
すると開店直後に、そのフロアの従業員が全員そろって、
「いらっしゃいませ。いらっしゃいませ。ありがとうございます。ありがとうございます。」という、例の流通企業がみんなやるしょーもない「ご唱和」をやっていたのである。
それが終わるまで、5分くらい待たされたのだが、終わって目の前に坐った女性に僕は聞いてみた。
「これは、なんのためにやっているんですか?」
「お客様に、気持ちよくお買い物をしていただくためです」
「気持ちよくったって、いまこうして5分くらい待たされて、僕は気持ちよくないですよ。それよりは、すでに開店しているわけだし、目の前で待っているお客さんにすぐに接するということの方が重要ではないの?」
すると、その女性は、微笑みを浮かべて、
「お客様のためでございます」
と同じことを言った。
「そんな、ご唱和なんて、客には関係のないことだし、それは<お客様のために>というより、傍から見ていて、単なる企業論理に過ぎないと思うけど、あなたはそうは思わないの?」
すると、その女性は、また微笑んで、
「お客様のためでございます」
と言ったのである。
もの凄く、強力な「洗脳」である。


と思えば、つい1ヶ月前に、こんな電話が掛かって来た。
女優のナントカさん(僕の知らない人)という人が、あなたをインタビューして、その取材記事を雑誌に載せたいので応じてくれませんか? 突然ですが取材日は明後日なんです。
このテは2回目だったので僕は言った。
「ああ個人医院なんかに置いてあるっていう雑誌ね。取材って言ったって、金をとるんでしょ? 要は広告でしょう」
「うーん、まあ、正直そうです」
「僕は、もうそういうビジネスモデルがすでに意味がないと思うんだ。雑誌広告なんて崩壊しているし、女優が取材とか言ったって、そんなものに価値を感じないね」
すると、この営業のお兄ちゃんが、喰いついてきた。
で、僕は聞いた。
「あなたは、自分で今やっていることをどう思うの? 意義を感じているの?」
「もちろんです。自分が誇りに思えないような仕事はやっぱり出来ませんよ」
「へえー。立派な心掛けだね」
その後、理想の仕事論について1時間半も講義をすることになった。
そしてどうやらこのお兄ちゃんの年齢が32歳というところまでは聞き出せた。
お兄ちゃんは、しきりと僕の話に感心し、
「すばらしい。いま仰られた事をどうですか、誌面にぶつけてみませんか?」と言った。
「だからそれは最初に言ったとおり、そんなものに金を出す気はないって。それよりあなたは、今の仕事をしていて何が理想なの? そこを聞きたい!」
田原総一朗が自分に乗り移った。
するとお兄ちゃんは答えた。
「それは今すぐ、お客さまが契約してくれる事です!」
はー、気が抜けた。ガックリして、僕は言った。
「あのね、僕はぜんぜん金がないの。貯金通帳に5万くらいしかないんだよ」
すると、途端にお兄ちゃんの態度がジャガーチェンジ(豹変)した。
「あ、わかりました」ガチャン!


僕は、田原総一朗ではなかった。
あの「すばらしい!」とか「尊敬します」とか「そんな考え初めて伺いました」とか、あれはいったい何だったのだろうか‥‥。
平気でウソをつく人間が考えている「仕事の誇り」とは何なのか? と考え込んでしまった。
あ、そうか。「仕事の誇り」ってのもウソなんだ。


こんな人間を、僕は魅力に感じないし、とうてい信じる気になれない。
ま、逆に言えば、インタビュアーとしての自分が「未熟」ってことなんですけど。
ハイ、すみません。
優秀なインタビュアーとは、相手を裸に出来る人なのである。
人は、みんな、いっぱいいっぱいペルソナ(仮面)を被っている。
それをひっぺがして、スの人間を引き摺り出してやるのが優秀なインタビュアーだ。
そういうことでは、自分は、相手を裸にする強引さと、テクニックがまだまだ足りない! 反省。


話しを元に戻して、このモルモン教のお兄ちゃんたち(20代前半で一人はアメリカ人)が言うには、
「モルモン書には<真実>が書いてあるので、これを皆さんにも読んで貰いたい」
と。で、僕は言った。
「どうして、それが<真実>だってことが解るの? 他に<真実>が書かれたものはないの?」
「他のものは読んでいないので解りませんが、ここには間違いなく<真実>が書かれているので、他のものはお勧め出来ませんが、これは自信をもってお勧め出来ます」
「他のものを検討してしていないのになぜモルモン書だけが<真実>だって言えるの? 僕は仏教を多少齧ったけど、お釈迦様だって結構いいこと言ってるよ」
「それは知りませんが、モルモン書には<真実>が書いてあります」
「あのね。あなたたちがキリスト教を日本に布教しようとしていること自体が、もう時代錯誤だと思うんだ。むしろキリスト教徒が東洋的考えを勉強しなければならない時代じゃないの?」
「それは解りませんが、モルモン書が<真実>だということは言えます」
「何が真実だよ。世界中の紛争は、みんなキリスト教徒、なかんずくアメリカ人が起こしているじゃないか? 日本にモルモン教を布教しようとする前に、アメリカをなんとかしてくれよ」
「アメリカ人にもいい人と悪い人はいます。日本だって、パールハーバーでだまし討ちにしたでしょ」
僕は、パールハーバーの裏事情を説明しようかと思ったが、長くなるし、肝心なことになるとこのアメリカ人は、「ワカラナーイ」を連発するのでやめた。
代わりに、今のアメリカがいかにひどい状況であるかを話し始めたのだが、なんかおかしい。
去年の中間選挙でとか、ティーパーティーとか、福音派がとか、オバマがビンラディン殺害の時に興奮してとか、何を話してもポカンとしている。
途中で、なんで自分がアメリカ人相手にアメリカの政治状況の解説をせにゃならんのか、とバカバカしくなったが、訊いてみて驚いた。
なんとモルモン教ではニュースに接することを禁じられているというのである。
なぜなら、ウソばっかりだから。
「ウソばっかり」ってのは、半分認めるよ。その通りだよ。
だからって、「モルモン書だけが<真実>」ってことにならないだろ。


まったくぅ、「終えりゃ洗脳」。


【註】えーこのギャグは、長門勇さんの‥‥って解説しないと、わからないかな? グスン。
本文には書かなかったのですが、このモルモン教徒のアメリカ人兄ちゃんに
「アメリカほど好戦的な国はない。アメリカは世界中に戦争をまき散らしている」
と僕が言った時、この兄ちゃんは、
「アメリカは自由のための戦いをやってる」
と言ったんです。


『自由のための戦い』
これは、アイゼンハワー以来の(アイゼンハワーの演説は映像に残っている。が、もっと前から歴代大統領は言っていたのかも知れない)アメリカの「お家芸」ともいうべきものです。
(結局「聖地奪還」というお題目を掲げて進軍して行った「十字軍」のメンタリティーを引き摺っている)


ということは、このお兄ちゃんは、アメリカ人の価値観の上に、モルモン教徒としての価値観を載っけているということになる。
ある特定の宗教者の「洗脳」というのは、大多数から見ればそれが異質だとすぐに気がつくので「あ、洗脳だ」と言えるように思うけど、実はこれは逆で、社会のファンダメンタルな「洗脳」の方が、見えないから深刻なんです。まさにそれが「洗脳」教育の成果です。


国会議員を見てごらんなさい。
「それじゃ民主主義に反するだろ!」とか、「保護主義に陥ってはいけない」とか、怒鳴っている。
‥‥それだって、単なる一つの考え方に過ぎないのに。


経済は何が何でも発展しなければならない → そのためには増大するエネルギー確保が重要課題である → 資源のない日本では原子力エネルギーに頼るしかない → 原子力は人間がちゃんとコントロールしていれば安全だし、二酸化炭素を出さないクリーンエネルギーです


これみんな「洗脳」教育なんです。
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時間さえ許せば
こんにちは。ご無沙汰ゐたしてをります。

ウチにも時々くるので、なるべく遊んであげたいとは思うのですが、なかなか時間がとれず……。

しかし結局、末端信者はどちら様も、自分とこしか知らないくせに自分とこだけが「真実」と擦り込まれている一種のバイオ・ロボットですからちょっとやそっとでは洗脳は解けないですね。
恐らく、解けそうになると、とてつもない「恐怖心」が起るようなトリガーが埋め込まれているはず。
[2011/10/04 16:53] URL | 当たりマエダのクラッカー #H2L0p8/2 [ 編集 ]














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このコーナーでは、時事の話題に触れながら、意見、雑感等を不定期に発信してまいります。

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