LOTUS STUDIO BLOG
これから何が起こるか。我々は何をすればよいのか。
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最近ハマっているテレビ番組がある。TOKYO MXで、毎週日曜日23時から放映してる1時間番組『松嶋×町山未公開映画を観るTV』だ。これは米在住の映画評論家、町山智浩氏がセレクトした日本未公開の海外ドキュメンタリー映画を、前編・後編と2回に分けて放送するもので、番組中で町山氏が解説、オセロの松嶋尚美さんが一般人代表として素人っぽい率直な意見を述べる、という構成になっている。
http://www.matsumachi.com/

これまでの放送歴は、
2009年4月5日&4月12日 「WAL-Mart」~世界一の巨大スーパーの闇~
2009年4月19日&4月26日 「THE YESMEN」
2009年5月3日&5月10日 「MAXED OUT」
2009年5月17日&5月24日 「JESUS CAMP」
の4本。

どれも、口あんぐりの衝撃作ばかりである。最初にこの番組を知ったのは、友人からの興奮した電話だったが、アメリカの流通事情など知るはずのないその友人が、世界ナンバーワン小売業「WAL-Mart」の裏側でこんなヒドイことが行われている、というのをかなり詳細に語り始めるのを聞いて、<一体これはなんだ?>と思ったら、そのネタ元が、『松嶋×町山未公開映画を観るTV』だったのである。

ということで、第1回目は見逃してしまったが、2回目以降は毎回録画して観ている。どれもみな興味深かったが、中でも自分が感心したのは「THE YESMEN」である。「THE YES MEN」とは、お笑いでテロを行う<お笑いテロリスト>グループの名称で、マイク・ボナーノとアンディ・ビックルバウムという2人が中心人物となっている、ようだ。

彼らがテロを行う標的は、ジョージ・ブッシュやWTO(世界貿易機関)であり、合衆国政府や世界貿易機関が推進するグローバル化を、<お笑い>によって、徹底的に揶揄するという活動をしている。彼らが行う手法は「ほめ殺し」。だからグループ名を「THE YESMEN」という、のだそうだ。

先ず、インターネット上に、ブッシュやWTOのニセWebサイトを作る。そして、そこを本物だと勘違いしてアクセスしてきたメディアや団体の、番組や講演会に堂々とニセ者のまま出演し、さも本物が語っているかのような論理的メッセージを、やや過剰に言うことで、本物の主義主張の危うさを、逆に気づかせるという方法である。

このドキュメンタリーを観たときに、<よくこんな手間の掛かることをやるな>という驚きとともに、これはもしかしたら、<爆弾テロよりも、もっとずっと強力なテロに成り得るかも>と、自分は思った。なぜなら、「爆弾テロ」は憎悪の連鎖しか生まないが、「お笑いテロ」は、今正しいと信じられている枠組みそのものの矛盾を気づかせ、破壊し、無力化してしまう可能性すらあるからだ。しかも、血は一滴も流れない。

たとえが適切ではないかもしれないが、北風と太陽に似たところがあるかも。とにかく<こういうやり方があったのか>と、自分はもの凄く感心したのだった。反体制活動を行うときに、今までは二つの方法しかなかった。一つは議会制民主主義の枠組みの中で異論を述べるという方法。もう一つは武力闘争である。しかし、<お笑いテロ>は、第3の道を確実に示しているように思う。

アメリカという国にびっくりするのは、市場経済は自由であるべきという凝り固まった思想と同じくらいに、表現活動も自由であらねばならない、という思想が徹底していることだ。だから、「THE YESMEN」のような活動も自由にまかり通っているし、イラク開戦時のブッシュ政権のデタラメぶりや、911テロが実はアメリカの軍産複合体の自作自演であったといった、衝撃のドキュメンタリーが、数多く制作されている。

ということで、これからも『松嶋×町山未公開映画を観るTV』には目が離せない。

※YouTubeにこれまでの番組のストリーミングがアップされているようだが、こういうのって、著作権侵害に当たらないのかな?


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4月27日から5月3日までの「週間視聴率トップ30」が発表された。首位はフジテレビ「ネプリーグ」の18.9%。ところがこの数字、驚くなかれ首位が18%台というのは史上初なのだそうだ。今年は3月30日から2週連続で首位が20%を割り込んだのだが、いくら連休が影響したとはいえ、18%台というのは、いよいよマスコミの終わりが来たという感じではなかろうか。

特にTBSの凋落はひどく、この4月の番組改編では大幅な編成替えを行ったが、トップ30に入った番組は2番組しかなく、看板のドラマも平均視聴率が1ケタ台と低迷。改編は大失敗だった、と言われている。しかし、そもそものテレビ離れの主因に「視聴率至上主義」があったというのに、その評価をやはり「視聴率」でしか計れないというのは、これはもはやテレビ界の病理である。

先日、芝居をやっている若手グループと一緒に酒を呑む機会があり、試しに「最近テレビ見てる?」と聞いてみた。しかし6人中で誰一人として「見てる」と答えた人は居なかった。どちらかというと、みんな「お笑い」が好きな人たちなのに、テレビの「お笑い」番組は見ていない。ではどこで見ているのか。これが、劇場やインターネットやDVDなのだ。

いつも思うのだが、テレビの製作者は何か大きな勘違いをしているのではなかろうか? いまテレビを比較的多く見ている層は、中高年や老人である。これら世代はテレビで育ってきたという刷り込みがある一方、新しいメディアへの対応は若者ほどにはできない。だから、現テレビの主たるユーザー層はこの人たちなのだ。その証拠に、テレビショッピングの対象商品は中高年向けのものが殆どではないか。

言うまでもなく、民放テレビは広告収入を収益源としている。それなのに、テレビを見ない、しかもお金を持っていない若者層をメインターゲットに「お笑い」番組ばかりを作って視聴率獲得競争に明け暮れているのは、どういうわけだろうか。全く解せない。これでは中高年や老人すらも、テレビから逃げ出して行ってしまうではないか。

MXテレビで、立川談志師匠が最近のテレビを形容して「旅とグルメとバカ芸人」と言っていた。さすが師匠。端的に捉えておられる。ところが今のテレビ製作者には、「旅とグルメとバカ芸人」を出しておきさえすれば視聴率が稼げる、という何か強固な思い込みのようなものがあるようだ。

これが今の視聴者感覚とはもう決定的にズレている。例の草なぎ剛クンの事件にしても、ワイドショーで「騒ぎすぎじゃないですか」とコメントしていながら、それと同じ局の別の番組でもの凄く騒いでいるのだ。もうこうしたテレビ独特の仕掛けというのは、視聴者にバレていると思うのだが。

歌手の泉谷しげるさんが5月3日、SaaS型動画配信サービスの「ビムーブTV」を使い『泉谷しげるのコラコラ放送局』を開局した。
http://www.korakora.tv/
この記者会見で、泉谷さんは<既存のテレビはすぐに仕掛けを考えちゃう。たとえば門仲を撮ったとしても、もっと面白い店はないかとか、どうしても刺激的なことを求める。そうじゃなくて俺はまんまの景色を見せたいんだ>ということを言っていた。この感覚は非常によく解る。

また、刺激性ばかりを追いかけるニュース報道のあり方にも疑問を呈している。おそらく、同じように感じている人は多いのではないだろうか。
さて、『泉谷しげるのコラコラ放送局』をさっそく観てみたが、画質が格段に進歩していることには驚いた。今後こうした放送局が急激に増えていくだろう。もしかしたら、それによって今の民放テレビ局は息の根を止められる事態になるやもしれない。

おそらく最も打撃を受けるのはキー局であろう。キー局から系列の地方局に番組を流すという構造は、近い将来、成り立たなくなるであろう。在京キー局が主要な番組の作り手であった時代は終わり、逆に地方の人気番組を取り上げて全国に配信するという事態になっていくであろう。その兆しは既に現れてきている。

こうした変化の方向は実は単純で、要するに「商業の変化」と同じ構造を持っているのだ。
第一の変化は「マス商品の価値低下」である。(マイナーにこそ価値がある)
第二の変化は「メーカー→流通→消費者という流れの逆転」である。(客の側が選びに行く)

これがテレビにおいては、
第一の変化が、「キー局制作番組の価値低下」という現象となっており、
第二の変化が、「インターネットTVへの移行」という現象を加速させているのだ。

もうこの変化の流れは、どうあがいても止めることはできない。

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このコーナーでは、時事の話題に触れながら、意見、雑感等を不定期に発信してまいります。

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